こんにちは。
あやぞぅです。
先日、パソコンの資格、MOS(Microsoft Office Specialist)を受験してきました。
3年前にMOSのスペシャリストという資格を受験し、合格しているのですが、
今回はスペシャリストの上のランクの、エキスパートという資格を受験してきました。
もっと細かくいうと、
MOSのExcel 2016 エキスパート
という試験です。
(2016はExcelのバージョン。細かくは後述します)
で、無事に合格したのですが、
合格までにどんな勉強をしたか、どんな風に勉強すれば良いか、
その体験談などを書いてみたいと思います。
ちなみに…3年前にスペシャリストを受験した時の体験談もあります。
そもそもMOS試験って?
MOSは、Microsoft Office Specialistの略。
Word、Excel、PowerPointなどといったMicrosoft officeの製品をきちんと使えるということを証明するための資格です。
パソコン資格の中でもかなりメジャーなもので、「パソコンはちゃんと使えます」という証明になるような資格とされています。
MOSには、さまざまな種類があります。
試験科目、使っているofficeのバージョン、レベルなどによって、どの試験を受けるかを決める必要があります。
下記はMOSのHPに記載されている試験の一覧です。(2021年5月現在)
(引用元:https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/index.html MOSのHPより)
Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類のソフトに分かれているだけでなく、レベルによって、バージョンによって、いろいろな種類があります。
私は3年前に一般レベルのスペシャリストの試験を受けているのですが、
その時使用していたOfficeのバージョンが2013でした。
なので、2013を選択し、受験しました。
MOS試験はバージョンごとに分かれていますが、
使っているソフトのバージョンのものを受けた方が良いとされています。
バージョンが違うと微妙な操作などが変わってしまうから…というのがその理由。
…なんですが!
私が今回エキスパートの受験をする際は、そう簡単に行かなくていろいろ苦心しました。
詳しくは次の項目で説明します。
Office365&2019のエキスパートの試験がなかったため、バージョンの違う試験を受けることになった件。
今(2021年5月現在)、MOSのHPで試験の種類の一覧を見ると、
Office365&2019のエキスパートの試験というのは記載がありますが、
私がエキスパートの勉強を始めた頃(2020年の秋頃)にはありませんでした。
エキスパートを受けたかったら、
2013で受けるか2016で受けるしかない状態。
(あとは、もしかしたら古いバージョンの2010があったかもしれませんが)
なんですが、私が今使っているパソコンのOfficeのバージョンは2019でした。
なんで2019のエキスパートの試験はないんだろう…
スペシャリストの方はOffice365&2019の試験があるのに…
Office2013の入っているパソコンも手元にあり動くので、
2013で受ける手もあったのですが、
2013のエキスパートはなぜかPart1とPart2の2つを受けて両方合格しないと合格したことにならないのでやめました。
あれって、なんで2013だけ2つに分かれてるんだろう…謎…
受験料もテキスト代も合格までにかかる労力も2倍になるし、正直2013では受ける気しないな…
という訳で、選択肢として残ったのは1つ。
パソコンに入っているのはOffice2019だけど、試験は2016で受ける
でした。
バージョン違うと微妙に場面や操作も違うし、大丈夫なのかな?と思ってたけど、なんとか大丈夫でした。
多少の苦労はあったけど…
ちなみに、今現在はOffice365&2019のエキスパート試験というのがあるので、
絶対に自分にパソコンに入っているものと同じバージョンの試験を受けることをおすすめします!
使った参考書はFOM出版のもの!
3年前も独学でMOSに挑戦しました。
そして、今回も独学。
なので、参考書選びは非常に大事になってきますが、
3年前にスペシャリストを受けた時と同じく、
FOM出版の参考書を使用しました。
こちらです。
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3年前にネットで調べた時にはほぼこの参考書一択、みたいな感じだったので、
今回も迷わずコレです。
合格した今、改めて思いますが、とりあえずこの参考書を使っておけば間違いないです!
なぜなら、
模擬試験プログラムがほぼ本番とほぼ同じような仕様になってるから。
正直、これはかなり大きいです。
他の参考書は使ったことがないので、他の参考書との比較はできませんが、
迷ってるならとりあえずこれを使っておけば間違いない
ということは言えるかなと思います。
【補足情報】
このテキストの模擬試験プログラムは、Office2019で使うことができました。(2021年4月現在の情報)
公式サイトにも記載がありますので、下記をご確認下さい。
MOS試験(Excel・エキスパート)、私の勉強法&おすすめ勉強法
ここからは私が実際にどのように勉強したかについてです。
上にも書きましたが、FOM出版のテキストのみを使用して勉強しました。
FOM出版のテキストは、
前半は参考書+練習問題
後半は模擬試験
というような構成になっています。
試験勉強を始める前の私の状況&スペックとしてはこんな感じでした。
・3年前にMOSのスペシャリストを取得(Word、Excel)
・業務でExcelをかなり使うが、同じような機能しか使わない。
・Excel初心者ではないが、得意とはとても言えない(笑)
・エキスパートのテキストをざっと見たところ、知らない内容が7割くらい。
(知ってたのは関数のVLOOKUPとピボットテーブルくらいでした)
そんな自分の状況を踏まえつつ、私はこんな流れで勉強をしました。
①テキストをはじめから読み、練習問題を解いていく
②最後まで終わったら、模擬試験を問題を解く
③ひたすら模擬試験を解く。
で・す・が!
この勉強法はおすすめしません。
おすすめの勉強法はこちらです。
①いきなり模擬試験を解き、わからないところは模擬試験の設問ごとの解説を読む。
②それを模擬試験第1回~5回まで一通りやる。
③模擬試験に出てきた問題について、参考書部分に戻り、解説読む&練習問題を解く。
④模擬試験をひたすら解く。暗記するくらい何度も解く。
なぜこの方法が良いかというと…
模擬試験を解かないと内容が全然頭に入ってこないから
です。
私の場合、最初に参考書部分を読みつつ、その都度そのページにある練習問題を解いていたのですが、
さぁいよいよ模擬試験を解くぞ!という段階になった時に、全く問題が解けなくて、
頭の中に今まで勉強した内容が1ミリも入っていないことに気づいたんですよね…
今まで参考書部分で勉強してた時間はなんだったんだろうと愕然としました…涙
でも、模擬試験問題を何度も何度も解くうちに…頭に入ってくるようになり、
それを何度も反復するうちに、自然と定着。
いきなり模擬試験を解くやり方の方が良かったと痛感しました。
正直時間を無駄にした感が…
秋から勉強していてトータル半年くらい時間をかけましたが、
いきなり模擬試験を解くやり方ならその半分くらいでいけたと思います。
注)私は土日の数時間しか勉強していなかったのですが、毎日コツコツやれるなら1か月でいけるのではないかと思います…
先に模擬試験を解いた方が良い、というこの方法、
実は3年前にExcelのスペシャリストを受けた時にはちゃんと実践してるのですが、
今回はこの方法は取らなかったんですよね…
それはなぜか。
ズバリ
それは試験に合格するための勉強法であって、身につかない=実務の時に活かせない
と思ってたから。
でも…実務に活かすためにもまずは試験の内容を頭に入れることが大事な訳であって、
効率的に頭に入れるためには、先に模擬試験から解く方法が一番良いと思います。
こんなツイートもしてます。
MOSの勉強、模擬試験をひたすら解き、無理やり覚える作戦に入りました。
合格するにはやっぱりこれが一番近道なんだよね…
知っててやらなかったのはそのやり方だと実務で生きないから。
でも、今考えたら、半年前からそれやってたら良かった…テキスト全部やったけど、全く頭に入ってないもん(笑)— あやぞぅ (@ayazouhachiiro) February 20, 2021
という訳で、皆さん、先に模擬試験を解く勉強法を実践して頂ければと思います。
ちなみに、その他、勉強に関するポイントとしては以下のような感じです。
テキストに載っている関数は全部覚えて下さい。
『~IFS』系の関数、LOOKUP関数、財務関数、ネスト関数などは超頻出。
でも、超頻出以外もしっかり押さえておかないと合格できない感じになっています。
しかも、しっかりただ覚えていれば良い訳ではなく、しっかりと使えるようにしておかなければダメです。
応用が効くレベルまで理解を深めておき、初見の問題が出てきた際に、どの関数をどう使うか、ということが導き出せるレベルにいないと、まず合格できません。
ちなみに、関数は全部覚えるのが基本だと思うのですが、
私は、キューブ関数は何度勉強しても全く理解できなかったので、やむなく捨てました(笑)
でも、おすすめはしません。
本番普通に出てきたので…
関数はただ覚えるだけではなく、応用ができないとダメですが、
それとは逆で、ただ覚えるだけで良い分野というのがあります。
それがこれらです。
・ピボットテーブル&ピボットグラフ関連
・ブックの保護&管理
・書式の設定
etc…
実際は他にもありますが。
覚えれば得点できるような分野は、完璧にするくらいの意識で
しっかりと覚えておきましょう。
これは模擬試験を何度もこなせば自然と頭に入ってくるので、模擬試験に取り組みつつ、
完璧に覚えられるようにしましょう。
<Office2019搭載のPCを使用しているのに、MOS 2016 の試験を受ける予定の方へ>
今後は減ると思いますが、私のように、
自分の持っているパソコンはOffice2019なのに、MOS 2016 の試験を受ける予定の方へ(既に試験に申し込んでいる人など。)
テキストで勉強する時に、テキストに書いてある操作(=2016での操作方法)と自分が使っているパソコンでの操作方法(=2019での操作方法)で違う箇所があると思いますが、
どこがどう違うか、そこまで細かく覚えなくても大丈夫だと思います。
Office2016と2019はわりと似ているので。
私は、最初、どこがどう違うかをメモしたりしていたのですが、結局途中でやめました。
ですが、特に問題なく合格できましたし、2016での操作を覚えれば、2019での操作も似ているので、なんとか大丈夫です。
(試験本番、若干戸惑いますが…)
MOS試験(Excel・エキスパート)で、試験中注意にすべきこと。
次は、試験中に注意すべきことです。
MOSの試験において、時間配分はものすごく大事です。
これは私が使っていた参考書に書いてあったことなのですが…
下記のような時間配分が良いです。
MOSの試験時間は50分。
40分ほどで一通り問題を解き、残りの10分は見直しに充てる。
プロジェクト(≒大問)の数はその時々によって違いますが、だいたい5~7。
試験が始まったらまずはプロジェクト数を確認し、
プロジェクトが5つの場合…1プロジェクト8分を目安に解き、余った10分を見直しに使う
プロジェクトが7つの場合…1プロジェクト6分を目安に解き、余った8分を見直しに使う
という風に時間を使い、問題を解いていく。
私は本番もこの通りにしましたが、見直しの時間もしっかり取れて良かったです。
①とも関連しますが、わからない問題が出てきた場合、時間をかけすぎてはいけません。
少し考えてもわからない問題は一旦後回しにし、最後の見直しの時間にもう一度考えて解いた方が良いです。
あとで見直すことができるように印をことがことができるので、その機能を使いましょう。
問題に解答する際、セルの選択範囲に間違いがないか、よく確認しましょう。
セルの選択範囲が間違っているということはわりと起こえり得るので、要注意です。
これは、後からいちいち見直すのは大変なので、
解答している最中に、間違いなく正しい範囲を選択できているか、
気を付けながら解いていくと良いです。
これは主に関数や条件付き書式を使う問題に言えることですが、
問題を解いてセル内に出てきた数字等はしっかりと確認し、
矛盾していないか確認しましょう。
たとえば、こんな問題の場合。
関数を使って、開始時刻から利用時刻が経過した時刻を算出して下さい。(TIME関数を使って解答する問題)
表の中の各科目の点数が30点以下の場合、フォントの色を赤に設定して下さい。(条件付き書式で解答する問題)
関数を使って、1級試験を実施した学校を算出して下さい。(COUNTIFS関数を使って解答する問題)
こういった問題は、出てきた数値等が明らかにおかしいものでないか、必ず確認するようにしていました。
関数の使い方などちゃんとわかっているのに、微妙にどこか間違っているということがたまにあったので。
ケアレスミスなどをしていた場合は気付けるので、おすすめです。
まとめ
以上、MOS試験(Excel、エキスパート)の独学での勉強法等についてでした。
今回受験して改めて思いましたが、スペシャリストもエキスパートも独学での合格は十分可能な試験だと思います。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
読んで頂いてありがとうございました。
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