進学・就職を「なんとなく」「とりあえず」で決めた私の末路。消極的な選択の弊害とは

もうすぐ年度末…ということで、進学や就職の季節ですね。

そういう季節を迎えているせいか、自分が昔進学した時のことや就職した時のことをよく思い出す今日この頃です。

昔のことをいろいろと思い出していたら、ふとあることに気付きました。

それは…

私は「なんとなく」「とりあえず」で進路を決めてきてしまった

ということ。

そして、

「なんとなく」「とりあえず」で進路を決めると、それが癖になり、後々困ることになる

ということです。

…という訳で、今回のテーマは、

「なんとなく」「とりあえず」で進学や就職を決めた私の末路。

についてです。

自分語りが中心な記事になりますが、興味ある方はどうぞ。

<スポンサーリンク>



なんとなく有名大学を目指すも失敗→とりあえず専門性の高い学部へ進学した私。

進路と言ってパッと思い浮かぶのは受験だと思うのですが、私は高校受験と大学受験を2回(現役・浪人)経験しています。

高校受験は第一志望だった地元の公立高校に進学出来たので、自分としては成功でした。

ごくごく平凡な普通科高校でしたし、自分の頭で行ける高校の中で自分が一番行きたいと思う学校だったので、今振り返っても何の問題もない選択だったと思います。

問題は、その後…

大学受験での進路選択についてです。

私が通っていた高校は、いわゆる進学校でした。

と言っても、頭のレベルは中の上くらい。

ガツガツ勉強する人は少ないけど、「とりあえず大学進学はしたいし、受験するなら少しでも上の大学を目指した方が良いよね」というような人が大半を占める高校でした。

そして、私もそんな1人。

高校1、2年の頃は定期テスト前くらいしか勉強せず、高校3年を控えて慌てて予備校に入り、受験勉強を始める…

そんな人が多かったですし、私も周囲と全く同じで、高校2年の終わりの春季講習から慌てて予備校に通い、受験勉強を始めました。

そんな私がその後どんな受験生生活を送ったか…

そのあたりは、この記事詳しく書いてあるので、こちらをお読み下さい。

大学受験で自宅浪人=宅浪した話。失敗を踏まえて思う宅浪する場合の心得。

主に浪人時代のことを書いた記事ですが、現役時代のこともさらっと書いてあります。

ざっと流れを経緯を説明すると…

高3から受験勉強開始→現役時代は受験失敗→1年間自宅浪人→2年目も受験失敗→滑り止めの大学に進学

こんな感じです。

2年間も受験に費やして結局は失敗して、あーあー…という感じですが、今考えると、問題は浪人したことでも受験に失敗したことでもありません。

そんなことよりも、進学先の大学の学部を「なんとなく」「とりあえず」決めてしまったところにあると私は思います。

今振り返ると、そもそも私には大学で絶対にこれが学びたいというものは特にありませんでした。

ただ、上昇志向だけは強かったので、出来るだけ偏差値の高い有名大学に行きたいなと思っていました。

理系は全くダメだったので、消去法で私立文系を選択。

まぁ、それくらいまでは良いと思いますが、その私立文系の学部の中で何を勉強したいかと言われても…私は特にないなーという感じでした。

結局、あまり考えることもせず、「なんとなく就職する時に役立ちそう」という理由で経済学部や国際関係学部、国際文化学部などを受験しました。

行きたい学部を決めてからその学部がある学校を選ぶのではなく、行きたい学校を決めてからその学校の中で自分が行きたい学部(でかつ偏差値が届きそうな学部)を選ぶという感じでした。

だから、受験した学部の内容はバラバラ。

そして、経済学や国際関係学・国際文化学などに興味があるという訳でもありませんでした。

今考えると、何を考えてるんだろうという感じです(笑)

そして、そんなこんなで、あっさり浪人。

自宅浪人をすることになった私でしたが、2年目の時は流石に受験する学部についてもう少ししっかり考えるようになりました。

あまりにも興味が持てなさそうな学部は辞めようと思い、就職などはひとまず置いておいて少しは興味を持てそうな学部を選ぶことにしたのです。

と言っても、絶対にコレを学びたい!というものがないのは相変わらず変わっていませんでした。

浪人生の時は、第一志望の大学を1校、その下のランクの大学を3校、滑り止めの大学を2校受けました。

上のランクの3校は心理学が学べる学部を選び、滑り止めの2校は社会福祉学が学べる学部を選びました。

心理学と社会福祉学、どちらも興味があるにはあったのですが、偏差値の高い大学に合格しなかった場合にはより就職に役立ちそうな社会福祉学を勉強しようと思い、そんな風に受験校を決めたのです。

社会福祉学が学べるその学科が、どんなカリキュラムになっているかもあまり調べずに…

そして、結局2年目も大学受験に失敗し、滑り止めで受けた大学に進学し、社会福祉学を学ぶことになるのです。

専門性の高い学部でなんとなく勉強しながら、一般企業への就職を望む私。

そんな感じだったので、進学先でどんなことを学ぶのかは、大学に入学してから知りました。

そこは、社会福祉士(ソーシャルワーカー)になるための勉強が出来る学科でした。

(4年制大学で福祉を学べるところはだいたいそんな感じですが)

社会福祉士の国家資格を受けるために必要な授業が行われ、福祉施設に実習に行き、最終的には社会福祉士試験に合格&福祉関係の仕事に就くことを目指すコース。

障害者の問題、介護の問題など、なんとなく社会福祉分野の勉強をするのも面白いかもしれないな~という程度の気持ちで入学してしまった私は最初若干面食らいました。

ただ、幸いだったのは、自分と同じような人が意外と多かったことです。

総合大学だったせいもあると思うのですが、私と同じように、なんとなくそこを選んできたという人も何割かはいました。(入学時点では半分くらいだったかなーと思います。)

おかげで、周りの雰囲気になじめないなどということはなく、比較的平穏で楽しい学校生活を送ることが出来ました。

なんとなく社会福祉学を学びつつ、適当にバイトをして、遊んで…そんな感じでした。

…と、こう書くと、あまりやる気なく4年間を過ごしたように思えるかもしれませんが、意外とそうでもありません。

社会福祉の座学は興味深いものが多くて面白いなーとは思っていましたし、福祉施設でアルバイトやボランティアにも精を出していました。

専門分野に入ったら入ったで、一応それなりにやるもんですよね(笑)

ただそんな風に福祉学の勉強をしたり、福祉の現場を体験をしたりしても、今学んでいることを活かして将来福祉関係の仕事に就くんだ!という熱意は沸いてくることはありませんでした。

実際の現場を目の当たりにしたから…ということもあるのかもしれませんが、福祉職に就く現実味はないままでした。

結局、3年の夏に行われる実習にも行かず、一般の大学生が就職活動をする時期(当時は3年生の1月頃)を迎えることになるのです。

(ちなみに、実習に行かない=社会福祉士の受験が出来ない=福祉職に就かないということを意味します。今考えると、実習に行かなくても卒業出来る大学で良かったです。)

一般企業へ行くことは決めたけど、やりたいことは特になし。なんとなく無難そうな分野の無難そうな会社を選ぶ。

そんなこんなで大学3年生の1月になり、一般企業への就職活動が本格的に始まりました。

福祉職に就かないことははっきり決めていたものの、じゃあ、他にどんな分野のどんな仕事が良いかと言われても、いまいちピンと来ず、やりたいことも特にありませんでした。

ただ、実は当時体調があまりよくなかったので、無理せず働けるような分野の仕事・職種・会社にしようということだけは決めていました。

その結果、一般職での採用がある金融機関を選択し、就職活動。

福祉を学んできたのに、なぜ一般企業?なぜ金融機関?などという質問に困ることもありましたし、優秀な学生でもなく要領も悪かったのでそれなりに大変でしたが、最終的には無事に内定を取ることは出来ました。

大学受験の時とは違い、ほぼ希望が通った感じで、就職活動を終えることが出来ました。

(景気が比較的良かったせいもあったと思います。)

ちなみに、同じ学科で一般企業に就職する学生は8割くらいでした。

専門分野を学んだと言っても、4年制の総合大学だったので、そんなものだったのかなと思います。

<スポンサーリンク>



無難な選択肢として選んだ仕事・会社で働く日々は「なんとなく」「とりあえず」の連続。10年先20年先は見えない。

そんな感じで、とりあえず、希望通りの分野の仕事に就くことが出来た私。

最初の2、3年は、とにかく一生懸命頑張って仕事をしていました。

先のことを考える余裕はなく、目の前にきた仕事、課題を乗り越えるのに必死。

そんな感じです。

金融機関というのは勉強することが多い仕事です。

取得しなければならない資格が多く、特に最初の2、3年は資格試験が目白押し。

また、通常業務でも、お客様に紹介する商品についての勉強などがあり、なかなか大変でした。

金融関係のことを勉強していく中で、私は決定的なことに気付いてしまいます。

それは、金融関係のことに全く興味が持てない、ということでした。

これは致命的でした。

最初は頑張って勉強すれば少しは興味が沸くんじゃないかと思ってやってみましたが、ダメでした。

というか、勉強すればするほど、内容が高度になっていくので、興味がわかないと勉強が苦痛でたまらなくなるのです。

そして、興味がわかないということに気付いてしまうと、やる気も低下、どんどん毎日の仕事が楽しくなくなっていきました。

毎日「なんとなく」仕事をして、「とりあえず」仕事を終わらせる日々。

日々求められる仕事に関する勉強も必要最低限しかやらなくなり、資格試験に落ちても上司に怒られないようにどうにかかわす方法を考えて…

「毎日なんとなくやり過ごしている」というような状況を6年も続けました。

将来こんな仕事がしたい、こんな風になりたいという将来像も一切なく、毎日を「なんとなく」と「とりあえず」だけで過ごしているような感じでした。

その間は、とにかく会社辞めたい会社辞めたいと思うことの繰り返しでした。

でも、辞められないから出勤して、なんとか1日をやり過ごす。

1週間をやり過ごす…1か月をやり過ごす…気付いたら1年間ずっとやり過ごしていた…

本当にそんな感じでした。

就職に関しては、「なんとなく」「とりあえず」就職先を決めたことよりも、違うと思いながら「なんとなく」辞められず「とりあえず」仕事を続けてきたことが一番の問題だと思っています。

やってみて違う、興味が持てないと思うのは仕方がないですが、それなら早めに方向転換すべきだったのです。

でも、それまで「なんとなく」「とりあえず」で進路を決めてきた私は、積極的に自分の人生を選んでいくということが出来ませんでした。

「なんとなく」「とりあえず」という消極的な選択を繰り返してきた結果でした。

その当時はわからなかったですが、今となってはつくづくそう思います。

【結論】「なんとなく」「とりあえず」で進路を決めると、結局その道の先で苦しむことになる!

すごく長くなりましたが、以上が「なんとなく」「とりあえず」で進路を決めてしまった私の体験談についてでした。

結論としては…

・「なんとなく」「とりあえず」で進路は決めちゃダメ。早いうちからよく考えるべき!

・「なんとなく」「とりあえず」で進路を決めると、「なんとなく」「とりあえず」勉強し、働き、生きていくことになる。

・消去法で選ぶんじゃなくて自分がどうしたいか?で決める!積極的に人生を切り開く覚悟で人生を選択するべき。

・その道じゃないと思っているのに「なんとなく」「とりあえず」続けるというのは、本当にやめた方が良い

そんな感じです。

大学受験の時に勉強したいことが明確になかったこと、就職活動の時に体調面を考えて無難な就職先を選んでしまったことに関しては、仕方がない部分もあったと思います。

でも、それ以外の場面で、もう少し積極的に自分の人生を選択していたら良かったのにと、今になって改めてそう思うのです。

これからの人生は「なんとなく」「とりあえず」はやめて、自分の進みたい道を選ぶようにしたいと思います。

私の体験談がどなたかのお役に立てば幸いです。

読んで頂いてありがとうございました。

<スポンサーリンク>



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする