奨学金は借金!10年かけて返済した私の体験談をリアルな金額付きでお話します。

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こんにちわ。

嵐の櫻井くん主演のドラマ、『先に生まれただけの僕』、毎週見ています。

学園ものだけど、生徒よりも教師にスポットが当たっている作品って意外とない気がして面白いなーと思いつつ…

 

ところで、このドラマの中で、奨学金をめぐっての、校長(櫻井くん)と生徒とのやりとりが話題になっていたのをご存知ですか?

一言で言うと、奨学金は借金であるということを自覚して借りるべきだ、という内容。

 

実は私も奨学金を利用して大学に行った人間。

奨学金利用経験者として、いろいろと思うところがあったので、自分が奨学金を借りたた体験談と奨学金について思うことについて書いてみたいと思います。

これから借りる人は、いくらくらい借りて、月いくらずつ返したのか、も気になると思うので、リアルな金額付きで書いてみたいと思います。

 

結論を先に言うと…

奨学金は借金。

でも、私は借りて良かった。

 

それを踏まえて、お読み下さい。

 

 

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そもそも奨学金って?

奨学金(しょうがくきん)とは、能力のある学生に対して、金銭の給付を行う制度である。奨学金の厳格な定義としては、学業成績等が優秀な生徒・学生に対して、修学を促すことを目的とするため、返済義務が全く無い給付奨学金(英語: scholarships)の事をいう。
もっとも、このような厳格な定義の下で奨学金事業を運用すると、選抜される給付対象者が著しく少なくなるため、通常は、学生支援の制度趣旨に鑑み、奨学金の定義を無利子ないし低金利を伴う貸与も含めることで、幅広い層が奨学金事業対象とする。

出展:Wkipedia

 

すごく簡単に言うと、進学するためにお金を借りたり、給付してもらったりすることが出来る制度のことです。

日本学生支援機構という独立行政法人による奨学金が一番有名ですが、そのほかにも、学校や地方自治体が運営している奨学金もあります。

独立行政法人日本学生支援機構HP

 

奨学金の種類としては、おおまかに分けると三種類に分けることが出来ます。

給付型の奨学金、貸与型の奨学金(無利子)、貸与型の奨学金(有利子)

 

給付型というのは返さなくて良いということです。

あとの2つは、利子なしで借りるタイプと利子ありで借りるタイプに分かれます。

 

どのタイプの奨学金を受けることが出来るかは、学力や所得水準などによって審査され、決められる場合がほとんどです。

大学独自の奨学金は、経済的に苦しい学生のための制度というよりは、優秀な学生を獲得するための特待生制度的な意味合いが強い場合もあるようです。

 

 

日本学生支援機構に奨学金を借りた私の場合。

 

私は日本学生支援機構の奨学金を利用しました。

ちなみに、借りた当初は、その前身の日本育英会でしたが。

今から約15年ほど前の話なので、それを踏まえて読んで頂ければと思います。

 

当時の育英会にも、給付型、貸与型(無利子)、貸与型(有利子)の三タイプの奨学金があったと記憶しています。

私は、審査の結果、有利子で借りるタイプの奨学金となりました。

 

 

今はどうかわかりませんが、当時の審査基準は、学力よりも経済状態に重きが置かれていました。

学力は、ちゃんと高校が卒業出来ればOK、くらいのものだった気が…

(成績は一応提出したと思いますが)

経済状態を見て、有利子で借りるタイプの奨学金が妥当と判断されたということです。

審査に出す前は、もしかしたら無利子になるかも…という話で、期待したのですが、有利子でとの結果。

ただ客観的に見ても、そこまで貧困家庭という訳ではなかったので、妥当かなという気もしました。

ちなみに、中学の同級生には同じように育英会で奨学金を借りる人が結構いましたが、有利子で借りている人が多かったです。

 

 

実際どれくらいの金額を借りたか?

 

日本学生支援機構の場合、どのくらいの金額を借りるのかということは、それぞれに決めることが出来ます。

今の日本学生支援機構では、有利子で借りる場合、3万、5万、8万、10万、12万の4種類から選べるようですが、私が借りた当初も同じような形だったと記憶しています。

 

その中から私が選んだのは8万円。

大学の学費のほぼ全てをまかなうために、その金額となりました。

 

借りる時に決めたその金額が毎月銀行口座に振り込まれてきます。

私の場合は、基本的にはそのお金をおろさずにおいておき、半期に一度、そのお金を銀行からおろして、学費を支払っていました。

 

8万円×12か月×4年=384万円

 

卒業までの4年間で、トータルで384万円借りたということです。

 

基本的に管理は母。でも、自分で借りたという自覚はあった。

 

ここまで書いたことを見ると、借りることも返すことも全部自分で決めて、学費も支払っていたかのように思えるかもしれませんが、基本的に全て両親との相談のもと決め、お金を管理していたのも母親でした。

私が奨学金の振り込まれた通帳をしっかり見たのは、実は奨学金を返すようになってから。

また、半期ごとの学費の振込も、母が行っていました。

 

とはいえ、奨学金を借りたんだという自覚はありましたし、卒業後働いて返さなくちゃ!という意識もありました。

 

その理由は、母に高校入学時にはっきり言われていたからです。

「高校までの学費は出してあげられるけど、高校より先に進学する学費はたぶん出してあげられないから。」と。

ただ、進学自体は希望するならばして欲しかったようで、奨学金を借りて大学に行く方法があるから…という話はその時点でしてくれました。

 

その時は、『大学ってお金かかるみたいだもんな。奨学金借りる人って多いんだろうな。』と思っただけでした。

高校3年生になって、奨学金を借りる人が、各クラスに2人くらいしかいないことを知るまでは。

(ちなみに、大学進学率85%くらいの、公立の高校です。)

奨学金制度を使う人って意外に少ないんだということにショックを受けましたが、そこでショックを受けた分、お金を借りたという自覚は芽生えたような気はします。

 

かなり早めに学費のことを娘に話した母の判断はとても正しかったと、今改めてそう思います。

 

ちなみに、私は私立文系で、某マンモス大学に進学したのですが、人数が多かったせいか、私立文系にしては学費が安かったため、借りた奨学金はちょっと余りました。

大学受験の受験料や料や入学金などは、母が積み立ててくれていたお金を使ったということもあるかもしれませんが。

 

 

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卒業後、いざ返済。無事に正社員として就職出来たため、特に問題なく完済出来た。

そして、いざ大学を卒業してからは返済です。

 

有利子で借りるタイプの奨学金なので、借りた384万円に利子がつき、その金額を最長で20年かけて返していきます。

私の場合、利率は年利率で0.81666666%でした。

ちなみに、これは、返還する時の世の中の金利によって決まり、返済が終了するまで固定です。

(マイナス金利の今はもっと安いと思われます。)

 

利子を含めた返済金の総額を、20年かけて返済すると仮定して、月々の支払額を算出。

それが毎月指定口座から引き落とされる仕組みで、返済していくこととなります。

 

ちなみに、私の場合は、月々17,411円でした。

 

20年かけて返した場合の返済総額は、

17,411円×12か月×20年=4,178,640円です。

 

利子だけだと、338,640円。

なかなかの金額ですよね。

 

ただ、途中で一部・全部の繰り上げ返済が出来るので、20年かからなければ、そこまで利子を払うことにはなりませんが。

 

ちなみに、私は幸いにも正社員として就職出来たため、問題なく返済。

途中一部繰り上げ返済もしつつ、つい最近晴れて完済もしました!

 

返済している間も、奨学金があって苦しいなーとは正直思いませんでした。

 

 

奨学金を借りて返済してみて思うこと。

奨学金を借りて大学に通い、無事返済も終えた今、奨学金について思うことについて書いてみたいと思います。

 

私の場合は問題なく返済出来たし、借りて良かった。でも、状況は人それぞれ。環境や運にも左右される。

 

結論から言うと、私は奨学金を借りて良かったです。

 

ただ奨学金を借りると一言で言っても、状況は人によってさまざま、誰しもが奨学金を借りた方が良いとは安易に言えないと思います。

 

私の場合は、奨学金を借りたとはいえ、いろいろな面で恵まれていたし、ラッキーでした。

 

①自宅から通える範囲の大学だった。

②働くようになってからも、最初の5年間は実家暮らし。

③私立文系だったけど、学費は安い大学だった。

④受験の費用や入学金、通勤定期定期代、生活費などは親が出してくれた。

⑤就職市況が比較的良い時期だったため、卒業後無事に正社員として就職出来た。

⑥就職した仕事も続けることが出来た。

 

これだけの好条件がそろったから、返済にあまり苦労しなかったのだと思います。

そして、そのほとんどは、私の力ではありません。

運、環境、年代…そういったものに左右されると思います。

 

そして、どんな状況で借り、どんな返済することになるかは、奨学金を申し込む段階=進路を決める段階では、全てわかっている訳ではありません。

 

就職などは、最たるものです。

就職出来るか出来ないか、正社員か否かは、問題なく返済出来るかどうかを左右します。

ですが、同じように大学を卒業していても、年によって就職市況は全然違うのです。

悲しいですが、ほとんど運と言っても過言ではないくらいです。

 

また理系だったり、一人暮らしをしなければ大学に通えない状況であれば、借りるお金自体が大きく、負担も大きくなると思います。

実際、私の従弟は薬剤師なのですが、薬学部に6年通うために結構な金額を借りているそうで、なかなか大変そうです。

 

こういったことを考えると、安易に奨学金を借りて進学するべきだとは言えない気がします。

人によっては、就職したり、大学よりも学費が安い進路を選んだ方が良い場合もあるかもしれません。

 

 

奨学金は借金だという意識は確かに大切。早めに考えておくことが大事。

 

奨学金は借金です。

借りると決めた時も、借りている最中も、卒業後は返済するということをしっかり頭においておく必要があると思います。

 

また、奨学金を利用する可能性がある場合、可能な限り早めに考えておいた方が良いと思います。

家の経済状態は勿論変わることもありますが、私の場合のようにあらかじめわかっている場合もあります。

そういった場合、親御さんはわかっているのであれば、出来るだけ早めに子どもに話した方が良いと思います。

そうすれば、場合によっては、負担にならない進路の選び方が出来ると思うからです。

 

お金のために進学をあきらめる、というのは出来れば選ばない方が良いとは思います。

ですが、許容できる範囲で、負担のない方の進路を選ぶというのは、選択肢として多いにアリだと思うのです。

たとえば、お金のかかる私立じゃなくて国立を目指すとか、一人暮らししないで通える範囲の大学を探すとか、就職出来るかどうかを念頭に入れた学部を選ぶとか、そういったことです。

 

また、仮に金銭的に負担のかかる進路を選ぶにしても、奨学金を借りる可能性をあらかじめ考えておくことで、覚悟が出来るとも思います。

 

 

まとめ

 

以上、奨学金を借りた体験談と奨学金について思うことでした。

これを書いていて改めて思ったのは、奨学金を借りたとはいえ、大学に通わせてくれた親に感謝、ということです。

それが改めてわかったので良かったです。

 

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コメント

  1. 島本亜紀 より:

    初めまして
    ランキングから来ました。
    あおちゃんと申します。
    息子3人のうち、一人は奨学金で大学に行きました。
    本人は借金を背負っているといってるので
    重い負担を感じながらも大学院まで行きました。
    親から見て、奨学金がないと厳しい状況なのかもしれません。
    もう一人は奨学金の審査に落ちたので
    渡したでローンを組んでますが、家計を圧迫しています。
    大学は金がかかる所だが本音です。
    奨学金は本人は大変だろうけど、
    親からしたら、借りてくれた方が有難いです。

    • あやぞぅ より:

      あおちゃんさん>
      コメントありがとうございます。
      奨学金を借りて大学院まで行かれたんですね。
      大学院までだと…確かに院までだと期間も長いし、負担は大きいですよね。
      奨学金の審査に落ちてローンを、というパターンの人は自分の周りにはいなかったのですが、ローンだと金利が奨学金より高いでしょうから、大変ですよね。
      私も大学はお金かかると思います。
      ギリギリ学費を出せる家庭でも、負担は大きいはず。
      もっと学費が安かったら良いんですけどね。

  2. お早うございます。
    奨学金には貸与型で無利子と有利子の2種類がある事を初めて知りました。
    しかも審査によってお金を借りる形が決まってくるのですね。
    月々に借りられる金額を何種類かある中から選べるのは良いのですが借りた金額が高ければ高いほど返済する時きつくなりますから大変ですね。
    またブログ訪問させていただきます。

    • あやぞぅ より:

      しゃんしゃんさん>
      コメントありがとうございます。
      私の時は審査で有利子か無利子か決まりました。
      大学進学と言っても、おかれている状況が人によってかなり違いますし、どれくらい借りるかなどによっても返済のきつさは変わってくると思います。
      本当はもっと安い学費で進学出来れば良いんですけどね。
      そんなことを思いました。

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