沖田×華さん作の漫画『透明なゆりかご』の感想。産婦人科のリアルがわかる&泣ける漫画。

漫画・コミックエッセイ
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こんにちわ、あやぞぅです。

 

ものすごくイイ!と思った漫画があるので、ご紹介したいと思います。

 

沖田×華さん著『透明なゆりかご』です。

 

 

久々に漫画読んで泣く…という経験をしました。

鼻水ずるずる…

 

すごく良い作品だったので、ご紹介したいと思います。

 

 

 

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まずは、作者の沖田×華さんのことから。

沖田✕華(オキタバッカ)さんという漫画家をご存知でしょうか?

 

・小中学生の頃に、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、アスペルガー症候群と診断された。

・看護科の高校を卒業し、准看護師として3年ほど勤務するも、発達障害もあり、仕事がうまく行かず、自殺未遂。

・看護師を辞めたあとは、風俗嬢として働く。

・26歳の時に漫画家デビュー。現在30代後半。

 

ざっとまとめると、こんな方です。

 

なんていうか…かなりすごい経歴ですよね。

波乱万丈というか…

発達障害があって、看護師の経験があって、風俗で働いたこともあって…

そんなご自身の経験を元に書いたエッセイ漫画が作品の中心です。

 

 

私が沖田×華さんを知ったのは、TVでした。

NHKの、ハートネットTV ブレイクスルーという福祉系番組に出ているのを見たのが最初でした。

File.6 弱点を笑い飛ばす 発達障害の漫画家・沖田×華  (NHKのHPに飛びます)

 

発達障害を持っているがゆえの子どもの頃からの数々の辛い経験、そして、それをユーモアを交えた漫画として表現するようになるまでのことが映し出されている番組でした。

発達障害ってこういう感じなんだなーと、興味深かったです。

と同時に、沖田さんの漫画をすごく読んでみたくなりました。

 

それで、読んだのが、こちら。

そして、その続編(?)のこちらも。

 

発達障害がどんなものかよくわかるようなエピソードのオンパレードですが、ギャグマンガのようなテンポで進んでいって、非常に面白く読める漫画でした。

普通に考えたら大変そうだけど、かなりユーモラスに描かれているので、笑ってしまう~…

風俗嬢時代の話なども出てくるのですが、なかなかぶっとんだ人だということもわかります。

でも、純粋にすごく面白かったです。

 

 

 

『透明なゆりかご』は、発達障害関連の漫画とは、また違う作風。

 

上記の2冊の漫画を読んで面白かったので、他の漫画も読んでみたいなーと思い、この『透明なゆりかご』も手に取りました。

 

はっきり言って、発達障害関連の漫画とは、かなり違う作風です。

イラストのタッチは一緒ですが。

心にじんわりしみ込んでくる感じ。

グッときます。

そして、泣けます。

 

 

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看護師見習いの高校生が見る命の現場。✕華さんの実体験に基づいた物語。

 

この漫画は、講談社の漫画雑誌『ハツキス』で連載中の漫画です。

 

あらすじは、

1997年、看護学科の高校3年生の×華は母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことになる。子供が苦手なのに加え、中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。輝く命とひっそり消えていく命。その重さは違うのだろうか?

 

出展:http://kisscomic.com/kc/yurikago/index.html  (Kiss HPより)

 

 

×華さん自身の実体験に基づいて書かれている漫画で、一話完結もの。

一話ごとに、いろいろな事情を抱えた妊婦さんが出てきて、さまざまなストーリーが展開していきます。

 

産婦人科が舞台ということで、命の誕生をテーマにした感動的な話も勿論あるのですが、その反面、ヘビーな話も多々。

人工中絶、流産、死産、レイプ、捨て子、出産中の死亡事故、虐待、中学生の妊娠、未熟児などなど…

かなり重いテーマも多いのですが、読んでいてグッと心が突き動かされる作品が多いです。

 

 

妊娠・出産にまつわる光と影。涙なしには読めない漫画でした。

率直に、命の誕生の現場である産婦人科って、こんなにいろいろなことがあるんだなーと思いました。

妊娠して出産して…人が生まれるのって本当に当たり前のことじゃないんだなと改めて思います。

 

無事に元気な赤ちゃんを産むことを願っていてもそれが叶わないことがあったり、複雑な要因で妊娠や出産を喜べないということもあったり、そもそも望まない妊娠であったり…

涙なしには読めない話が多かったです。

悲しいエピソードで涙が…というのも勿論ありましたが、途中から出産シーン全部泣いちゃうくらいの感じになってましたが(笑)

生まれてくること自体、本当にすごいことなんだ…と思って。

 

 

漫画冒頭に出てくる、人工中絶の話もすごく印象的でした。

90年代の日本の三大死亡原因は、ガン、脳血管疾患、心疾患と教科書などでは言われているのですが、本当は違うんだそうです。

本当は人工中絶なんだとか。

その話を、×華さんが産婦人科の院長先生から聞くシーンがあるんですよね。

そして、人工中絶後の処理を担当するようになる、×華さん。

命だったカケラを集めて、箱に入れて、業者に渡す。

でも、その前に、光に当ててあげて、童謡を歌って、またこの世界に戻ってこられるといいねーと祈って、送り出してあげるようになるのです。

 

生まれる命がある一方で、消える命もある…

命の誕生する場所である、産婦人科だからこそ、垣間見える景色が描かれている作品でした。

 

 

 

現在6巻まで発売中。WEBで試し読みも出来ます。

 

『透明なゆりかご』は、2018年5月現在、6巻まで発売中です。

電子書籍もあります。

 

また、WEBで試し読みも出来ます。

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さらに、さらに、2018年7月よりTVドラマ化もされるそうです。(NHK総合にて毎週金曜日22:00~)

kisscomic.com/yurikago_drama/

これは楽しみですね!

 

『透明なゆりかご』は、かなりオススメな漫画なので、是非読んで頂ければと思います。

 

 

 

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