【書評】『生きのびるための事務』を読み、「事務」やってみた感想。

こんにちは。

最近話題になっている、この本を読みました。

『生きのびるための事務』

生きのびるための事務 (SHURO)

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あやぞぅ

結論から言うと、とても面白かったです。

「事務」という言葉の概念がすっかり変わる本で、

自分の未来のことを考えて、ちょっとワクワクしたりもしました。

…という訳で、この本を読んだ感想を記事にしたいと思います。

ネタバレありますので、ネタバレ嫌な方は読まないで頂きますようお願いします。




『生きのびるための事務』ざっくり解説【ネタバレあり】

『生きのびるための事務』は漫画です。

原作:坂口恭平さん、漫画:道草晴子さん。

原作の坂口さんは、作家、画家、音楽家、建築家など様々な活動を行っている方。

坂口さんが書いたnoteがあり、それを漫画にしたものが本書、ということのようです。

▼坂口さんのnoteはこちら。

生きのびるための事務(note)

私はnoteの方はちらっとしか読んでないのですが、漫画の内容=noteに書いてある内容という感じなのかなと思いました。

あやぞぅ

どんな本なのか気になってる方は、本買う前にnote読んでみるのも良いのかも…

漫画の話に戻りますが、『生きのびるための事務』は、ざっくり説明するとこんな本です。

『生きのびるための事務』のざっくりとした内容

・就職をせず大学を卒業したばかりの坂口さんと、坂口さんのイマジナリーフレンド的存在?居候?の「ジム」との間で話が進んでいく。対話形式の漫画。

・どんな仕事であれ活動であれ「事務」が必要で重要。

・事務=「お金の管理」と「スケジュール管理」

・「今の現実」と「未来の現実(自分が描く理想像)」を整理する。言語化し、数値化する。

【お金の管理・今】まずは量を知る。1ヵ月にかかるお金をノートに書き出す。それをどう賄うかも考える。

【スケジュール管理・今】今の自分の1日のスケジュールをノートに書き出す。

【スケジュール管理・未来】未来(10年後)の理想の1日のスケジュールをノートに書き出す。

【お金の管理・未来】未来(10年後)の年収を考えてノートに書き出す。どうやって稼ぐかも具体的な数字で考える。(何を何個作って売るか、など)

・未来の現実を考えたら、今に戻ってきて、それを陸続きにする。

・事務とは抽象的なイメージを数字や文字に置き換えて具体的な値や計画として見える形にする技術。その具体的さというものに命が宿る。事務も人間や植物と同じように成長する。

・事務に失敗はない。うまく行く=やり方があっていたということ。うまく行かないことがあったとしても、否定すべきは己ではなくてやり方。やり方を変える。

・どうせ最後はうまく行く。

あやぞぅ

ものすごくざっくりまとめてるし、ちょっと自分に都合よく意訳してる部分もあるかもしれません…

実際はもっと濃い内容なので、気になる方は本を読んでみて下さいー

本読んで実際に自分で「事務」やってみた

事務=「お金の管理」と「スケジュール管理」

「今の現実」と「未来の現実(自分が描く理想像)」をノートに書き出してみる

…ということなので、実際に私もやってみました。

【お金の管理・今】

家計簿的なものはつけていない私。

お金の出入りについても全く把握できていないのですが、本によるとそんなに細かくはやらなくて良いみたいなので、ざっくりとやってみました。

…で結果。

ただ生きてるだけで13万円くらいはかかるということが判明。

こんなにお金かかるのかーというのが率直な感想です(笑)

本来であれば、この生きてるだけでかかるお金をどう賄うか?ということも考えないといけないのですが、今(一応)転職活動中&これからどう生きていこうかということも考え中なので、とりあえずそこは保留にしておきました。

でも、ざっくりだけど現状の数字がわかったので良しとします。

【お金の管理・未来】

未来の年収はいくらであれば良いかを自分に問うて決めれば良いということなので、その通りにやってみました。

本の中では10年後の未来の年収でしたが、なんとなくもう少し近い未来のことを考えてみたいなと思ったので、私は2年後にしてみました。

2年後の未来の年収…そこまで遠くない未来なので500万円ということにしました。

(10年後だったら坂口さんと同じで年収1000万円!と言いたいところですが)

で、それをどのようにして稼ぐか…

私の今の希望としては『会社に雇われて働く』と『自分の好きなことでお金を稼ぐ』が両輪あり、その両方から収入を得るというのがベストな状態。

『会社に雇われて働く』で250万円、『自分の好きなことでお金を稼ぐ』で250万円稼げたらいいかなと思いました。

そして、いろいろ内訳なども考えてみました。

恥ずかしいので詳細は割愛しますが、書ける範囲だと、以下のようなことに気付きました。

・会社員としての年収が250万円で良いなら、絶対に何がなんでも正社員!と考えなくても良いのかもしれない。

・『自分の好きなことでお金を稼ぐ』の250万円の内訳、現実的に考えてみるとなかなかシビアでハードルが高い…

・時間は限られてるので、『自分の好きなことでお金を稼ぐ』に関して、いろいろなことに手を付けるのは得策ではない。

・ハンドメイド関係もまたやってみたいと思ってたけど、『一点ものを売る』というのは労力に対して稼ぎが少ないので、やめた方が良い気がしてきた。(趣味なら勿論良いけど)

・一点ものの逆で、一度作成してしまえばその複製を何度も売ることができる、というような形の活動で稼ぐのが良いかも。(本の出版、楽譜販売など)

あやぞぅ

ノートに書いて、実際に言語化して数値化してみたら、かなり頭の中がクリアになって、具体的になった気がする!

これはできそう、これはできなさそうというのが見えてきた…!

あとは、本の中に「事務は成長する」という言葉があるのですが、やっていて、その意味がわかりました。

こういう作業(事務)ってこれ1回で終わりじゃなくて、継続していくことで、その時は描けなかった「将来の現実」がどんどんクリアになっていって、成長していって、最後には現実になるんだろうなと思います。




【スケジュール管理・今】

次にスケジュール編。

今のスケジュールをノートに書き出してみました。

それでわかったこと…

今現在、楽しく無職してる状態なので、ほぼ理想通りの生活を送ってるということ(笑)

強いて言うなら、

・もっと夜早く寝て朝起きたい

・ご飯食べた後にダラダラしてる時間がちょっとあるので、それも作業の時間に充てて、さらなる充実を図りたい

ということくらいでしょうか。

【スケジュール管理・未来】

お金の管理の時は、未来=2年後に設定しましたが、スケジュール管理についてはいろいろ思うところがあり、2年後と10年後の両方を考えてみました。

これも恥ずかしいので詳細は割愛しますが、気付いたこと。

・10年後のスケジュールは楽しそうだけど、2年後のスケジュールは若干しんどい感じがする。

・2年後の理想はちょっとだけ現実的な要素を入れていて、10年後は完全なる理想のスケジュールになっている。

そんなつもりはなかったのですが、無意識のうちにそんな感じになってしまってました。

本のジムの言葉で、「将来の現実に、楽しくないことは1秒も入れないで」というようなものがあるのですが、私の場合2年後の方は「楽しくないことをやる時間」も入ってるなぁ…と思いました。

本当は今100%で楽しいことだけの未来を描ければ良いんだろうけど、それはちょっと難しかったのでした。

(心にブロックあるのかなぁ…)

あやぞぅ

「事務は成長する」ということで、これも継続的に考えていってアップデートしていければ良いのかなーということにします。

本読んで「事務」やってみた感想。

結論…この本を読んで、実際に「事務」をやってみて良かったですね。

将来こうなりたいなーということってなんとなくしか考えてなかったのですが、具体的に考えることができて、もしかしたら実現できるのでは?という気がしてきました。

「今の現実(1日・24時間)」「将来の現実(1日・24時間)」を考えて、「将来」から「今」に戻ってきて、その2つを地続きにすることで、自分の思い描く将来を実現させていく…

言われてみればそうだよなという感じなのですが、今まで意識したことのなかった新しい考え方だったなと思います。

あとは、あまり難しく考えずに、シンプルに考え、行動すれば良いだけなのかなという風にも思いました。

原作の坂口さんは「作家になりたい」という想いがあるのですが、「将来の現実」を考える時に「ネタがないから書けないこともあるかもしれない…」と考え込むんです。

それに対するジムの答えは、「完成品とかネタとか考えなくて良いから、ただ書けば良い」というものでした。

意外にも思えるけど、真理かなと思いました。

考えることは大事だけど、考え込んで行動が止まるくらいなら、考え込んでないで行動した方が良いんだと思います。

さらにもう1つ印象的だったのは、『好きなことをやればいいんだよ』というメッセージがとても強い本だったなということですね。

「事務」と「好きなこと」に関して、このような内容の記述があります。

(引用ではなく、意訳しています)

「事務」と「好きなこと」について(意訳)

・事務は好きな物事を進めていくことでしか機能しない。

・生きてる間にすることは、好きなことを探すこと。見つかったら死ぬまでそれをやり続ける。それだけ。

・事務は好きとは何かを考える装置でもある。

・「好き」は「自信」を凌駕する。自信がなくなると作業は止まるけど、好きは止まらない。事務の世界で確認することは、継続していきたいことが本当に好きかどうか。

「事務」を駆使した上で、好きなことをやる。

好きなこと以外では「事務」は機能しないので、「事務」をやる上では好きなことかどうかを確認する必要があるし、好きなことであることが必須になってくる。

未来を考える時ふと不安になることもあるけど、もっと私も自分の「好き」を大切にすれば良いのかなという風に思いました。

あやぞぅ

事務を駆使しつつ、好きなことをやって、自分が思う未来を実現できたらいいなぁ…

事務の考え方がわかったので、「今の現実」と「将来の現実」を考えて、その2つを地続きにする作業をやりたいなと思います!

まとめ

以上、『生きのびるための事務』の感想でした。

全ての内容はまとめられていないので、少しでも気になった方は本を読むことをおすすめします。

読んで頂き、ありがとうございました。




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