こんにちわ。
会社を辞めてもうすぐ1か月半くらい経ちますが、会社員時代よりも時間があるので、いろいろと漫画を読んでいます。
コミックエッセイ系が中心かも。
いろいろな属性の人間の生き方、みたいなものに、ものすごく興味があるタイプなのです。
だから、TVはドキュメンタリーが一番好きだし、活字の本もエッセイ系が好きだし、人様の書くブログも大好きなんだと思います。
…という訳で、最近読んでて面白かった本、コミックエッセイ編をお送りしたいと思います。
今回のは、ちょっとインパクト大きくて、重めな本中心です。
少しネタバレあるので、嫌な方は読まないことをオススメ致します。
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『カルト村で生まれました』高田かや著
最近読んだコミックエッセイ系の本の中で一番インパクトがあったのがこちら。
かわいいイラストとはうってかわって、内容的にはなかなかの衝撃度が高い作品でした。
「所有のない社会を目指す」という理念のもとに作られたカルト村(宗教団体ではなく農業を基盤とした共同体だったそう)で育った経験が描かれているものなのですが…
その生活がすごい!
両親と離れ離れの生活、毎日早朝&放課後に課せられる労働(休みなし)、昼夕2回しかない食事、横行する体罰、などなど…
朝ご飯がもともとないのに、世話係(子どもたちの集団を世話する人)の機嫌を損ねると、体罰だけでなく食事抜きということもあって、いつもお腹を空かせてふらふらで、野草や道端のお供え物まで食べた、という話は、戦時中??と思うほどでした。
あとは、かなりマインドコントロールされてしまってるなーという印象も。
でも、客観的にみたら過酷なのに、決して暗い話には書かれていないので、とても興味深く、面白く読むことが出来ます。
著者は、村で出会った両親のもとに生まれ、19歳で村を出るまでは村以外の世界をあまり知らずに育ちます。
中学校以降のことは、この続編に書かれているそう。
こっちも近いうちに読みたいなーと思っています。
ちなみに、CREA WEB のコミックエッセイルームというところで、一部試し読みすることが出来ます。
『母がしんどい』田房永子著
タイトルからわかりますが、毒親について書かれたコミックエッセイです。
あ、毒親という言葉は作中にはっきり出てきてないですが…
タイトルには「しんどい」とありますが、これはしんどいなんてものじゃないはず…!
かなり強烈なお母さんです。
機嫌が良い時は饒舌で優しいけど機嫌が悪くなると激高する、自分の意向のもとに娘をコントロールするために、娘のやりたいことをあの手この手で妨害する…
そしてお父さんも変わった人なので、娘を守るどころか無関心で関わりを持たなかったり、そうかと思えば親をもっと大事にしろというようなことを言ったり…
読んでいて、どっと疲れる感じの作品であります。
それくらい、お母さんが本当にものすごい。
そして、途中からはモラハラ&暴言彼氏も出てきて、ますますしんどいめに。
否定され、干渉され、都合の良いように振り回され…そんなことが子どもの頃からずっと続いているせいか、『自分はどうせダメだ』『うまくいかないのは全部自分のせいなんだ』と思ってしまっている著者…
親からの影響ってはかりしれないなーと思います。
でも、そんな親でも、親だと思うから大事にしたい、円満でいたい、仲良くしないといけないと思う気持ちもあって…
難しいですよね。
家族でなければ、さっさと距離を置いたり縁を切ったりすればいいのに、と思うけど。
何か決定的な事件があったり、解決策を見つけたりして、親子関係が劇的に変わるといったお話な訳ではありません。
育ってきた環境がおかしいことに気付き、少しずつ関係性を変えて行ったり、自分の生き方を選択していったりするような展開でした。
毒親の元で育った訳ではないですが、興味深い本でした。
ちなみに、こちらのpixivコミックというところで、一部読むことが出来ます。
あと、いろいろ調べて出てきた、コレも面白かったです。
いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった (小学館 BOOK PEOPLE)
WEB上で読める漫画のようです。
田房さんは他の本も読んでみたいなーと思いました。
『母さんがどんなに僕を嫌いでも』歌川たいじ著
この本も、お母さんとの関係について書かれている本です。
これはいわゆる毒親っていうのとは違うけど。
毒親じゃなくて、虐待という方が近い感じです。
両親の不和、施設に預けられる、いじめ、離婚、母親からの精神的・肉体的虐待、などなど…
出来事を並べるだけで壮絶で辛いのですが、でもそんな中でも父親の経営する会社で働く『ばあちゃん』とのエピソードや、大人になってからの信頼出来る人たちとの出会いなど、心が温まる、グッとくる話も多くて。
特にばあちゃんとのエピソードは泣ける…
困難な状況や過去のトラウマを乗り越えて、自分の人生を生きる姿は本当に素晴らしいなと思いました。
歌川さんの場合は、最終的にお母さんを許すという段階にまで到達するのがすごいと思います。
それは誰にでも出来ることじゃないし、出来なくて当然なことなんだろうとは思うけど。
ちなみに、歌川さんは、いろんな本出されているみたいですが、もともとブロガーさんだった方で、今もブログいっぱい更新されています。
面白くて読むのがやめられなくなりました(笑)
まとめ
3冊とも、かなりインパクトのある作品でしたが、読んで良かったです。
特に後半の2冊はなかなか重い気持ちになる部分も…
ただお三方とも、大人になってパートナーとも出会い、ご自身の人生をちゃんと歩んでいらっしゃるような印象なので、そこは読んでてホッとするところです。
まぁ、幸せなだけの完璧な人生なんて、過去も現在も未来もないかもしれないですけど。
今後もまた、こういうインパクト強めのコミックエッセイ読んでいきたいと思います。
また、ゆるゆる系のコミックエッセイも好きなので、そちらの感想も別途書きたいと思いますー^^
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コメント
こんにちは。
本のレビュー読無だけでちょっと重たくなってしまいました。
なかなかこういう本を手にする機会が無く
私にはインパクト強すぎました。
ただ、母親との関係のお話は興味があります。
ちょっと見してみたいと思います。
まるいさん>
コメントありがとうございます。
カルト村はびっくりするけど、そんなに重くはないです。
でも、あとの2つは読むとずっしり来ます。
でも、すごく良かったので、是非読んで見て下さい。
こんにちは!
なかなかインパクトの強い本ばかりですね。
でもなぜか惹かれます。
きっと私も「生き方」というのに関心があるからかもしれません。
ずっしりきそうですね(^^;)
seraさん>
コメントありがとうございます。
そうですよね、人の生き方に関する本って本当に面白いですよね。
共感できる部分もあったり、自分とは全く違うんだけど、そういうこともあるのか、と興味深く思えたり…
重い部分もありましたが、とても良かったので、是非読んでみて下さい^^