会社を辞めてから、今後の働き方について今までになくモーレツに考えています。
あやぞぅです。
働き方に関する本で、ちきりんさんの本を読みました。
『未来の働き方を考えよう』
文庫版↓
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫) [ ちきりん ]
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単行本版↓
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる [ ちきりん ]
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ちきりんさん、ブログも好きで読んでますが↓
本も面白いので過去に何冊か読んでいて、読破を目論見中。
そんな中でみつけたこの本。
未来の働き方を考える、なんて今の私にぴったりなので、ワクワクしながら読みました。
結果、そうだ!そうなんだよ!と独り言をつぶやきながら読むことに…(笑)
(あ、家で、です。)
以下ネタバレ含みますが、印象的だったところをピックアップ。
内容にも触れていますが、かなり私の意訳が入っている部分もあるので悪しからず…ということでお願いします。
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目次
職業人生は2回選ぶものと考える。
雇用年齢が引き上がり、70歳くらいまで働くことが当たり前になるこれからの時代。
20代前半に選んだ仕事を40年以上も続けることは可能なのか、可能だとしてもそれは望んでいることなのか?という話でした。
体力的な問題、同じ仕事を長きにわたって続けることで生じる飽きの問題(やりがいの問題)、働く経験をする前に選んだ仕事が本当に自分のやりたいことだったのか?という問題、年齢を重ねるごとに大事にしたいものが変わってくるという問題。
いろいろ挙げられていましたが、全部に対してすごく納得。
特に、働く経験をする前に選んだ仕事が本当に自分のやりたいことだったのか?という問題については、私自身にもかなり思い当たる節があります。
本当に自分が何をやりたいか、何に向いているかなんてよくわからない中で決めた就職先。
働いてから見えてきたことの方が圧倒的に多かったです。
でも、そういう方が普通ですよね。
そもそも本格的に働いたことがない状況で就活するんだから。
明確になんて見えてる訳がない。
私とは違い、明確にやりたい仕事があったような人の場合でも同じだと思います。
その場合でもやっぱり、いざ働くようになってから感じたことの方が、どう考えても強いはず。
それなのに、メインの職業選択のタイミングが新卒の1回しかないなんて不自然だという訳です。
でも、それが、20代前半で1回目の職業を選ぶための就活をし、40代後半くらいで2回目職業を選ぶための就活をする=職業を選び直す、という形にするとすれば…その方が断然いい!
この、『職業人生は2回ある。』『一生の間に2パターンの職業人生を送ることになる。』ということのメリットについて、ちきりんさんは、旅行と家にたとえています。
初めていく旅行では、皆メジャーな観光地を効率良く回れるパッケージ旅行に魅力を感じますが、2回目の旅行では見たいところは人によってさまざまなので、自分でカスタマイズ出来る個人旅行を選んだ方が良い、ということになります。
初めて買う家は、標準的な間取りの家を求めがちですが、二軒目の家を買うならば、一軒目に住んでみて感じたことを活かして、いらない設備等を外して欲しい設備等を付けたすなどするため、オーダーメイドで家を建てた方が良い、ということになります。
絶対に2回目の方がうまく選べるし、何より2回目を考えるのは楽しいはず、と。
…確かに。
職業に関してもそれは同じで、『1度選んだ職業人生を一生続けるのが普通。』という考え方では、途中でそれを変えるのは勇気がいる選択ですが、そうではなくて、『40代後半くらいで2回目の職業人生を考えるのが普通。』という考え方に変われば、自然に自分の今後にあった働き方を選ぶことが出来て良いのではないか…というお話でした。
本当にその通りだ!と思い、私の独り言がめちゃくちゃ増えた箇所です(笑)
なお、職業人生は2回、40代後半で2回目の職業人生を選ぶとのことですが、もっと多くて4回とかでも良いのではとも書いてありました。
私の場合は、40後半までもたなかったしなー。
ちきりんさんの言うように、3回も4回もなんて職業を選びなおすことになるのかどうかはわかりませんが…
でも、職業を選ぶのは1回限りではなく、自分の思うタイミングで新たな職業や異分野にシフトチェンジ出来るようにしたい!と思いました。
2回の職業人生を…とした場合、生じるのはお金の問題。でも、それはお金に対する発想を転換することで解決出来る!
職業人生は2回ある、40代後半で2度目の就活をする(職業を変える)…といっても問題となるのがお金のこと。
お金の不安があるから職業や働き方を変えるなんて出来ない、40代後半に転職したって今までと同じような収入が得られるような仕事なんてみつからないし、それでは生きていけない…
そのような問題が当然出てくるわけですが、それに対しては、発想の転換をすること!と本の中では述べられています。
発想の転換のポイントとしては2点。
・収入の有無ではなく、支出をコントロールするという発想の転換
・寿命に関する発想の転換
です。
特に寿命に関する発想の転換が興味深かったです。
死ぬまでお金に困らない人=寿命が短かった人、なのだそうです。
収入が多い人、資産が多い人ではなく。
今の平均寿命は、だいたい、男性は80歳前後、女性は85歳前後ですが、それはあくまで平均であって、60歳で亡くなる人もいれば100歳を超える人もいるのです。
その差は40年。
自分の老後にあといくら必要になるかなんて、何歳まで生きるか誰にもわからない以上、わかりません。
となると、老後に必要なお金が溜まったからセミリタイアする、資産が十分にあるから自分の思うような働き方が出来るなどといったことを考えるのはナンセンスだということです。
よく、老後にいくら必要かというシュミレーションが話題となりますが、老後にかかるお金を考える時、より大きな因子となるのは月々かかる金額ではなく、あと何年生きるかということなのではないか、と。
でも、あと何年生きるかなんて誰にとっても予測不可能なこと。
長生きリスクに備えることは、多くの人にとって、そもそも不可能なことなのです。
考えるべきは、お金の問題よりも、人生が有限であるということ。誰もがあと何年生きられるかはわからない。だからこそ、後悔のない生き方・働き方を常に選択するべき!
人はいつ死ぬかわからない、だからこそ、考えるべきなのは、生きている今何をするかだ、というようなことも書かれていました。
(スティーブ・)ジョブズ氏はスピーチで、「もし今日が人生最後の日だとてしても、今日やる予定のことを本当に自分はやりたいだろうかと毎日問い続けてきた。それに対する答えがノーの日が続くなら、そろそろ何かを変える必要がある」と語っています。
普通の人はいろんなことが不安で、人生にやたらと保険をかけます。「こんなことをしたら収入が減るのではないか」、「こんなことをしたら友だちに嫌われるのではないか」などと考え、思い切った決断ができません。常にブレーキに足をかけ、アクセルを全開にせずに人生を運転します。進みたい道があっても、よくわからない道、地図に載っていない道には足を踏み入れない。「危ないかもしれない」からです。
普通の人がそういう不安に怯えるのは、本当の不安を知らないからでしょう。本当の不安とは、人生が終わるという瞬間が、明日にもやってくるかもしれない、ということです。それにくらべれば、その他の不安など質的に全く及ばないところにあります。だから死の意識や人生の有限感をもつ人は、それ以外の細かい不安に怯えません。最も大事だのは何なのかが、わかってくるからです。
(P.176、177より引用)
生きている上でのリスク < いつ死んでもおかしくないというリスク
ということですよね。
だからこそ、自分の働き方も自分の思うように選択するべき!
その考え方に深く共感しました。
この本には、さらにオリジナルな人生、オリジナルな働き方を構築する上でどうすれば良いのかということも書かれていて、そこも大変興味深かったのですが、全部書くのもアレなので、割愛します。
興味ある方は是非読んでみて下さい。
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コメント
こんにちは。
ちきりんさんの本で一歩踏み出す勇気が頂けますね。
一度では分からない事が多いですし、2度目があることで、失敗や後悔したことなで学んでいるので、良いものを選べる目が出来ていますものね!!
本当に素の通りだと思います。
さわだひろこさん>
そうなんですよ、ちきりんさんの本は本当に面白いので、オススメです。
何事も初めてだとなかなかうまくやることは難しいですが、2度目は1回目の反省点も活かせますもんね。
仕事に限らず、場数を踏むことも大事なんじゃないかなーと思っています。