『うつヌケ』の感想。うつから脱するには自分を好きになること!【ネタバレあり】

漫画・コミックエッセイ
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最近、コミックエッセイ熱が復活してます。

あやぞぅです。

 

 

コミックエッセイやエッセイ漫画と言えば、子育て系、病気系、配偶者系(ダーリンは〇〇的な)といろいろありますが…(勝手に命名)

最近読んで興味深かったのはこちら。

田中圭一さん著、 『ウツぬけ うつトンネルを抜けた人たち』

田中圭一さんという兼業漫画家さん(会社員であり漫画家でもある)の方が書いたエッセイ漫画で、ご自身のうつ病体験と、同じようにうつ病を体験した人のことがレポートしてあるエッセイ漫画なのですが…

すごく興味深かったです。

ネットで話題になっていて、気になっていたのですが、読んで良かった。

『うつヌケ』というタイトル通り、うつ病から抜け出すポイントがなんだったかということと、うつ病になったきっかけなどについて書かれています。

 

 

以下、ネタバレ含みますが、興味深かったポイントを書いていきたいと思います。

ネタバレが嫌な方は読まないようにお願い致します。

 

 

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①うつ病は一気に良くはならない。症状が突然ぶり返す『突然リターン』があるが、それが起こるのには人それぞれ法則がある。

コレ、知ってるような知らないような、なことでした。

一気に良くならないのは知ってたけど、法則性があるとは。

 

良くなったかなーと思ったら突然症状が悪くなる現象を、筆者は『突然リターン』と呼んでいるのですが、ある時筆者はその法則性に気付くのです。

それは、寒暖差が激しくなった時にやってくるということ。

突然リターンがやってくる法則を知ってからは、怖くなくなったと言います。

突然リターンがどんな法則でやってくるかは、人によってさまざまで、他にも気圧の変化やホルモンバランス、胃の調子などが関係ある人もいるそう。

ただ、良くなる過程で必ず起きるものだと理解した上で、うまく付き合うことが大事だ、というような話でした。

 

 

②『自分を嫌いになったこと』がうつ病のきっかけになる!

筆者の場合は、ということでしたが、他の人の体験談からも共通して言えることでした。

何かうまくいかなくて、自分を責めて、自己嫌悪に陥り、自分を嫌いになる…

そういったことがうつの引き金になることが多いようです。

人から責められたり、過去のトラウマが解決していなくて…ということもありますが、どちらにせよ、自分で自分を否定するということがうつのきっかけになるということですね。

 

これは、そう言われればそうかもしれないけど、ちょっと意外でした。

でも、確かに、自分のことがすごく好きな人はうつ病にはならないし、うつ病の人が自分大好きなんてない気がするもんなー

納得。

 

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③うつヌケのポイントは、人から必要とされる経験をすること。

人から必要とされる経験をすることが、うつヌケのポイント…

これも少し意外でした。

そもそも、うつ病って人の期待に応えようとして頑張りすぎたりすることが原因かなーと思ってたので。

でも、違うんですね。

②と合わせて考えれば、わかりますが。

人から必要とされる=人から肯定される=自分でも自分を肯定出来るようになる、っていうことですもんね。

 

④うつヌケするためには、自分を否定するものから遠ざかり、自分を肯定するものに近づくことが大事。

②、③とも似てますが、うつヌケする&そもそもうつ病にならないために必要なことが、コレです。

うつのツライ状況から少しでも楽になるために、自分が無条件に好きで夢中になれること(プラモデルだったり、合気道だったり)に没頭するという事例が出てくるのですが、それらがまさにそう。

また、本書には病院には行っていないけど、あれは明らかにおかしかった、うつ病の一歩手前だった、という方の事例も出てくるのですが、

その方の場合、仕事が辛くなって退職という形で辛いものから離れたことで、結果的に本格的なうつ病にはならずにうつヌケできた、という話だったんですよね。

 

いわゆる、辛かったら逃げてもいいよ、っていう話とも言えます。

でも、逃げる時にただ辛いものから離れれば良い訳じゃなくて、自分を肯定してくれるものがある先、自分で自分を肯定出来るような環境へ逃げる必要があるっていうことですよね。

なるほど~と思いました。

 

④うつヌケするために…朝起きぬけに自分で自分にポジティブな言葉をかけて、潜在意識に働きかける。

これは、筆者が実際にやって効果があったこととして書かれていました。

人の意識には、普段意識出来る領域である顕在意識と、普段意識出来ない領域である潜在意識があります。

うつヌケするために自分を好きになろうとしても、潜在意識では自分を嫌ってしまっていたら、好きになることは無理。

という訳で、朝目覚めた瞬間に自分を褒める言葉を、自分で自分に言っていたそうです。

いわゆるアフォメーションというヤツ。

起きぬけは、潜在意識と顕在意識の境界線が曖昧になっていて、潜在意識に働きかけることがしやすいそう。

 

コレに関しては、すごくわかるなって思いました。

私も、最近朝目覚めた瞬間に、将来への不安や無職でいる自分への不安でいっぱいになってることに気付くから(笑)

日中は平気なんだけどねー…

起きぬけアフォメーションやろうかなって思います。

 

⑤うつ病は、心の風邪じゃなくて、心のガン。

これも、なるほどなーと思いました。

心の風邪って言ってしまうと、誰でもかかる可能性があるということは言い表しているけど、周りも自分も軽くとらえがちになっちゃうもんね。

うつは心のガンだから、仕事を休んだり、辞めたりするのは当然。

油断しないでしっかり治さないと死に至ることもある。

それでいて、もちろん誰にでもかかる可能性もある。

もちろん不治の病ではないけれど。

うつ病は心のガン、その通りだと思います。

 

⑥うつ病と診断されている人は氷山の一角。自覚なきうつの人は山ほどいる。

このこと自体は知ってはいました。

でも、この本読んで改めて思った。

そういう自覚なきうつの人も読むべき本だなーと。

 

そして、正直私もそうだったかも…と思い当たる節がありました。

忙しい中頑張ったけど、ミスしたりうまく行かなかったりして、自分で自分を嫌いで。

心もカラダも不調で、ちょっと変だなーってこと、あったなーと思います。

でも、別に私が特別だった訳じゃなくて、日々頑張って頑張って、仕事や育児や家事に奔走している人の多くに、ここ辺りがある人はあるんじゃないかなーと思いました。

 

うつ病と診断されてる訳じゃない人でも、読むと参考になる1冊だと思います。

 

まとめ

以上、『うつヌケ』の興味深かったポイントでした。

漫画なので非常にわかりやすく、うつについて理解が深まる本でした。

うつになった人は勿論ですが、そうじゃない人にとっても、オススメな本だと思います。

うつ病は誰もがかかる可能性のある病気なので、うつ病になることを防ぐにも役立つと思います。

 

 

最後に…

私は本で読みましたが、

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電子書籍も勿論ありますし、

 

 

WEBでも読めます。

うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~(note)

4話までは無料で読めるみたいなので、ご興味ある方は是非~

 

 

ちなみに、この『うつヌケ』という言葉、2017年の流行語大賞候補にも選ばれましたね。

(この記事を書いたあとですが)

世間的にも、関心が高まってるんだと思います。

興味ある方は是非どうぞ。

 

 

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コメント

  1. せきちゃん より:

    ブログランキングから来ました!

    うつについて、知っているようで知らないことが多いと分かりました。
    非常に分かり易いです、情報ありがとうございます!!!

    • あやぞぅ より:

      せきちゃん>
      コメントありがとうございます。
      うつについては知ってるようで知らないことが多いですよね。
      でも、誰しもがかかる可能性がある病気だし、うつ病の手前のところで苦しんでいる人も多いようです。
      ご興味あれば是非本も読んでみて下さい。

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