漫画『君たちはどう生きるか』の感想。大人が読んでも面白い、生き方に関して考えさせられる本。

こんにちは。

あやぞぅです。

少し前から話題になっている、この本、読みました。

原作は、吉野源一郎さん著、1937年に出版された児童向けの小説。

それが2017年に漫画になり、大ヒットしているということで話題になっています。

本屋に平積みにされているのはよく見かけていたので、気になっていたのですが…今回はじめて読んでみました。

以下から、漫画『君たちがどう生きるか』の感想について書いてみたいと思います。

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『君たちはどう生きるか?』は、物事の捉え方や生き方について考えを深める足掛かりとなる本。

『君たちはどう生きるか』は、1937年に出版された児童文学を原作として、その内容をわかりやすく漫画にした本です。

漫画の出版元のマガジンハウスのHPにある、あらすじを引用してみると、こんな内容。

旧制中学校に通う15歳の少年コペル君、本名は本田潤一。二年前に銀行の重役であったお父さんを亡くし、今は郊外の小ぢんまりとした家に母親とお手伝いさんと暮らしている。
コペル君はある時、家によく遊びに来る母の弟である叔父さんから一冊のノートを渡される。そこには過去に、叔父さんや友人と話したり、考えたりした、さまざまな出来事が記され、それに対する叔父さんからのメッセージが綴られていた。
天文学、化学、物理学、経済学、英雄譚……叔父さんとの対話を続けるうち、コペル君はものの見方や貧困、差別といった社会の構造、人間関係について学ぶ。
そして、親友たちとの間に“ある事件”を起こしたコペル君は「どう生きるか」について深く問いかけられることになる。

(引用元:https://s.magazineworld.jp/books/kimitachi/

中学生のコペル君と叔父さんがやりとりをする中で、物事の捉え方やどう生きるべきかといったことについて考えを深めていく…といった内容でした。

本全体の8割は漫画ですが、叔父さんからコペル君へのメッセージ、コペル君から叔父さんへのメッセージの一部は、漫画ではなく、原作の文章がそのまま掲載されています。

原作は今から80年以上も前の1937年に書かれた本ですが、時代背景は違っても、時代を超えて通じるものがある…ということで、原作も漫画も大ヒットしています。

なお、この漫画が出版された2017年には、スタジオジブリの宮崎駿監督が次回作のタイトルを『君たちはどう生きるか』にすると発表。

スタジオジブリの映画にもなるということで、さらに注目が集まっています。

漫画『君たちはどう生きるか』の感想(一部ネタバレあり)

原作も漫画も、基本的には中高生くらいの若者に向けて書かれたものなのかな~とは思いますが、大人である私が読んでも率直に面白かったです。

物事の捉え方について、社会の構造について、どう生きていくかについて。

さまざまなことが書かれていますが、私の心に引っかかった点をいくつか挙げてみると…

・天動説的な考え方(自分の周りを他が回っている)が正しい訳でも、地動説的な考え方(他の周りを自分が回っている)が正しい訳でもない。世界の中心なんて存在しない。

・自分の体験から出発して、何事も自分の本心に従って正直に考え、行動していくことが大事。

・当たり前に思えることやわかりきったことでも、突き詰めて考えていくことで、物事の本質に行き当たることがある。

・自分では変えられないことは考えない。そうすれば余計な感情に足元をすくわれず、自分のすべきことにまっすぐに向かっていける。

・やるべきことを出来なかったと苦い後悔を経験したとしても、次こそは行動するぞと背中を押してくれる糧になる。

といった感じです。

(漫画に出てくる表現そのままではなく、私なりの捉え方でかなり意訳しています)

でも、一番は、

自分の軸をしっかり持って、その都度どう行動するか、どう生きるかを考えていくことが大事

ということではないかなと思いました。

それにしても、深く考えたり悩んだりするコペル君にしっかりと寄り添う叔父さん、すごいと思います。

それは、亡くなってしまったコペル君のお父さんに頼まれたから、というのもあるんだけど。

思春期の時、自分の周りにあんな大人はいなかった…

…と一瞬思いましたが、そう言えば、私の周りにもそんな大人はいた!ということを今改めて思い出しました。

それは、小6の時の担任の国語の先生。(女の先生)

中学生の時、悩み相談の手紙を送ると、いつも長い長いお返事を書いて答えてくれていたことを思い出しました。

すっかり忘れていましたが、思春期のゆらゆらした自分の、自己形成に大きな影響を与えてくれた先生だった…と改めて思います。

教師でもなく、子どももおらず、姪っ子甥っ子もいないですが、私もいつか、コペル君にとっての叔父さんみたいな、私にとっての先生みたいな、そんな大人になりたいですね。

まとめ

以上、漫画『君たちはどう生きるか』についての感想でした。

印象的だった部分のみを抜粋しましたが、これだけ読んでもちょっとわかりにくいかと思われます。

漫画ではコペル君が直面するさまざまなエピソードが出てくるので、より腑に落ちるかと思います。

気になる方は是非本を読むことをオススメします。

ちなみに、吉野源三郎さんの書かれた原作も、新装丁で出ているようで、こちらも好評のよう。

こちらも機会があったら読んでみたいなと思います。

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コメント

  1. さわ より:

    こんばんは、ランキングよりきました。さわと申します。最近話題になっているのは知っていたので、教えていただけてよかったです。読んでみようと思います。

    • あやぞぅ より:

      さわさん>
      コメントありがとうございます。
      ホント、最近話題になっていますよね。
      面白かったので、是非読んでみて下さい^^