『メモの魔力』(前田裕二著)の感想~自己分析1,000問をちょっとだけやってみた&メモも公開~

最近話題になっている、この本を読みました。

『メモの魔力』(前田裕二著)

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メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) The Magic of Memo (NewsPicks Book) [ 前田裕二 ]
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この本自体が売れているのも勿論ですが、何より、著者の前田さん、最近TVなどにものすごく出ていますよね~。

私もTVきっかけで知りました。

(たしか日テレの『深イイ話』だったはず)

ライブ配信サービス、SHOWROOMの若き経営者。

前田さんの人生や人となりもすごく興味深かったのですが(気になる人はググるべし!)

メモ魔っぷりが面白くて、で、番組の中で紹介されていたこの本を読んでみることにしたのでした。

読んでみた感想…なかなか面白かった!

…という訳で、簡単な感想を書いてみたいと思います。

本を読みつつ、巻末についていた自己分析1,000問もちょっとだけやってみたので、その感想も。

では、どうぞ~

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『メモの魔力』の概要

・メモで、目にする情報全てをアイデアに変える
・メモで、本当の自分を見つめ直す
・メモで、夢をかなえる

◎メモの魔力を手にした時、あなたは、何者にでもなれる。

(引用元:https://www.gentosha.co.jp/book/b12184.html 幻冬舎HPより)

タイトルからもわかるかと思いますが、この本は一言で言えば、メモ術について書かれている本

…なのですが、ここで言うメモとは、

単に、得た情報を忘れないためのものではなく、

情報をアイディアに変える、自己分析をする、夢を叶えるという役割も果たすためのもの

と定義づけられており、

そのためには、どのようにメモを取れば良いか、どのようにメモを活用すれば良いか

ということについて書かれています。

前田流のメモの取り方、メモを取る意義、メモを活用して新しいものを生み出す方法…どれも興味深かったですね。

また、メモ術の本ですが、自己分析をし、自分を知ることの重要性についても強く書かれています。

前田流メモ術は自分を知るためのツールであり、

・自分が何者か?
・自分は何を望んでいるか?
・自分は何をやりたいのか?

メモを通じてそれらを知ることで初めて、書いてきたメモが活かせる、というような話でした。

そのため、巻末には自己分析1,000問という付録もついています。

1,000問はすごい…!

これ全部やったら相当自分に対する理解が深まりそうだなと思います。

ちなみに、前田さんは就活の時に自己分析ノートを30冊も作ったそうです。

(この頃はまだ今の前田流メモ術は確立していなかったみたいですが)

すごすぎますよね…

『メモの魔力』で、印象に残った部分&感想

『メモの魔力』で特に印象に残った部分を抜粋しつつ、感想を書いてみたいと思います。

なお、青で囲った部分は私の意訳です。

なお、本当にごく一部なので、この本の内容を網羅するものではありません。

気になる方は是非読んでみることをオススメします。

「記録」ではなく「知的生産」のためにメモをとる (P.24)

得た情報(ファクト)を残しておくためのメモではなく、新しいアイディアや付加価値を生み出すためのメモ

概要にも書いたことではありますが、前田さんのメモは考えを深めたり、新しいものを生み出すためのメモなんですよね。

本の最初の方の言葉ではあるけど、それをよく表している一文です。

「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワーク(P.46)

①インプットした「ファクト」をもとに、
②気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③自らのアクションに「転用」する。

この本の骨子であり、前田流メモ術の要で、個人的には一番印象に残った部分。

ただファクトをメモするだけではない、考えを深め、新しいものを生み出すメモだ、と上に書きましたが、

『考えを深めて、アイディアを生み出す』の具体的なやり方が、「抽象化」→「転用」の部分です。

私なり自分の言葉でまとめると…

「抽象化」・・・そのファクトからどんなことが言えるか
 
「転用」・・・自分の行動に具体的にどう落とし込めるか

ということではないかと。

自分が得た情報を、発展させて、自分の今後の具体的な行動にどうつなげるかまで考える…

出来そうで出来ないですし、これを前田さんは自分が得たあらゆる情報に対して行っているのかと思うと本当にすごいなと思います。

抽象化とは、「本質を考える」こと(P.90)

抽象化とは、端的に言うと、「具体的な事象の本質を考える」ことです。

抽象化とは、
ファクトに対して単なる感想を持つ、で終わらせるのではなく、
なぜなのか?法則はあるのか?などを考え、
そこから汎用性・再現性を導き出す、ということ。

この本を途中まで読んだ時、

私、書いてこそいないものの、頭の中では抽象化って結構やってるかも…

と思っていたのですが、

ここまで読んで、

あ、やっぱり抽象化やってないなと思いました(笑)

何故なのか?法則はあるのか?くらいまでは考えることがあっても、

汎用性とか再現性までは考えてないな…と思って。

そこまで考えるためにもやっぱりメモが必要なんだろうなと思います。

また、汎用性は高ければ高いほど良いそうです。

汎用性が高ければ、その分、転用可能性も上がるから。

「では具体的に何をするか」まで書かなければ人生は変わらない(P.140)

これは、転用の重要性について書いてある部分です。

前田流メモ術の目的は、自分の人生を自分の望むものにすること、夢を叶えることなんだなということがよくわかる部分です。

メモで「創造の機会損失」を減らす(P.182)

創造につながる情報は日常に転がっている。
未来において過去のどの情報が重要になるかはわからない。
覚えていられる情報だけで創造を行うのはもったいないからこそ、メモを取る。

これも、なるほどなーと印象に残った部分。

日常には創造の種になるようなもの(情報、刺激)が沢山転がっているけど、しょせん一時的なものになってしまっていて、その後に活かせないっていうことが沢山起きてる気がします。

メモをとれば、そんな想像の種を拾うことが出来るのかもしれないですよね。

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前田流メモ術、実際にやってみた!&メモ公開

この本を読んだら、実際に前田流メモ術を実際にやってみたくなったので、実践してみました。

どんなテーマでメモ術試してみようかな?と思ったのですが、巻末に自己分析1,000問があるので、それをテーマにやってみることにしました。

なお、だんだん具体度が高くなっていくそうなので、最初から順番にやった方が良いのかもしれないのですが、メモ術を試すためなので、まずは気になる質問でやってみることにしました。

そして、以下から、私が実際にやってみたメモを載せてみます~♪

ちょっと見づらいですが、ご了承下さい。

ちなみに、とりあえず…と思ったので、ノートじゃなくてメモ帳でやりました。

(1枚の紙を見開きに見立てて使用)

前田流メモはだいたいこんな感じで書きます。

それを踏まえてどうぞ。

①【小学校時代】好きだったゲームは?

私はゲームはあまりやらないのですが、敢えてこのテーマでやってみました。

今はゲーム好きではないけれど、小学生の頃は人並みに好きだったので、書けることは書けるし。

ファクトの部分は本当にただの思い出という感じですが、抽象化、転用で少しは深まった気がします。

このテーマから、「純粋に楽しいからただやるって最近あんまりない」「けど、そういうのもやりたい」っていう思いに気付いたのは、ちょっと発見ではありました。

②【現在】1人でいるのが好きか?複数人でいるのが好きか?

次はもう少し深まりそうなテーマで…と思って、コレ。

予想通り、結構考えは深まったような気がします。

ただ、ファクトや抽象化で書くことはいろいろ出てきても、転用がなかなか出てこない…

一応書いているけど、結構無理やりです。

特に、上に書いてる『一人ご飯しやすい店ランキングの記事を書く』は抽象化を経てないですし、前から考えていることだったりもするしね(^^;)

前田流メモ術で自己分析をやってみた感想

という訳で、前田流メモ術で自己分析をやってみた訳ですが…

気付いたことは、

 ・ただ頭で考えてるだけの時より、圧倒的に考えは深まる。

・メモを書いていく中で、思ってもみない方向へ思考が広がる。

・空欄があると無理やりでも埋めたくなる心理が働くのは本当で、何か具体的なアイディアを考えないといけないような時に有効と思われる。

・抽象化はわりとすぐ出来るけど、転用がなかなか難しい。

ということでした。

3つ目の、『空欄があると無理やりでも埋めたくなる心理が働く』というのは本の中に書いてあったことなのですが、本当だなーと思いました。

ファクト、抽象化、転用、どの欄に関しても、余白が多いと埋めなきゃという気持ちになるんですよね。

頭でうんうん考えてても何も浮かばない時など、このメモ術は使えるだろうなと思いました。

ブログネタに詰まった時とか…私は結構多いので(^^;)

あと、4つ目の、転用がなかなかうまく出来ないことに関してですが、

転用がうまく出来ない、その一番の理由は、普段そういう頭の使い方をしてないからではないかと思ったりもしました。

メモ②にもありますが、私は内向型人間なので普段から頭の中でいろいろなことをごちゃごちゃ考えるタイプです。

ですが、転用=具体的に何をするか?という方向で物事を考えていることは少ないんだろうなと思います。

だから、転用が埋まらないのではないかと。

改めて気付きました。

…結構大きな発見。

でも、本書の中にもありますが、本来一番大事なのは転用の部分ですよね。

それを考えると、このメモ術を今後も取り入れてみるのも良いのかもしれないなと思います。

ただ、私の場合はこのメモ術を活用するのは、

自己分析をする時

何か深く考えたいテーマがある時

何か具体的なアイディアを出す必要がある時

などだけにしようかなと思います。

前田さんみたいに、仕事をする時も、人と会っている時も、TVに出ている時でさえも…と常にこのメモ術でメモ出来たらすごいけど、私には難しそうなので。

(人の話に集中出来なくなりそうだし、メモまとめる時間もなさそう…)

自分なりに取り入れていけたら良さそうだなと思いました。

まとめ

以上、『メモの魔力』(前田裕二著)を読んだ感想&メモ術を試してみた感想でした。

思考を深め、具体的行動に落とし込む…そのためのメモ術という感じでしたね。

面白いなーと思ったので、今後は自己分析などをする際に使ってみたいと思います。

読んで頂いてありがとうございました。

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コメント

  1. こばみち より:

    こんにちは、ランキングから来ました。
    インプットとアウトプットですかね。
    自分の考えを紙に書いて整理するのは、忘れないし、明確ですよね。

    • あやぞぅ より:

      こばみちさん>
      コメントありがとうございます。
      そうですね、紙に書くって本当に大きな意味があるなと、今回メモ術を試してみて改めて思いました。
      頭の中が明確になりますし、見直せますしね。
      ご興味あれば本も是非是非^^

  2. メモを取ることで頭の中が整理されるとはこのことだとよくわかりました。
    漠然とメモをするよりはきちんと構成を整えることは大切ですね。

    • あやぞぅ より:

      トムマンクスさん>
      コメントありがとうございます。
      メモを取ると頭の中が整理されますよね。
      いろんなメモ術があると思いますが、前田さんのやり方もとても興味深かったです。
      参考に出来るところは参考にしたいなという感じです。

  3. takafumi より:

    おはようございます。初めまして。
    事象を抽象化するというのは、難しい作業ですね。
    もともと具体的な目に見えるものですから、
    抽象化して転用は更に難易度が高いです。
    でもそこがうまくできたら本質が見えた
    ということになるのかもしれませんね。

    • あやぞぅ より:

      takafumiさん>
      コメントありがとうございます。
      抽象化も転用もなかなか難しいなと私も思いました。
      でも、訓練なのかもしれません。
      ご興味ありましたら、是非本も読んで見て下さいね。