こんにちは。
私は以前から聴覚過敏があるのですが、つい先日、聴覚過敏になってからはじめて音楽系のライブに行ってきました。
大きい音が苦手なので大丈夫かな?とかなり心配でしたが…
事前にいろいろなアイテムを試して準備し、当日も対策してのぞんだところ、耳に大きな影響なく楽しむことができました。
この記事では主に、
聴覚過敏の向けの対策グッズ(イヤーマフ、耳栓)を事前に試した話
対策グッズを使ってのぞんだライブ当日、どうだったか
についてまとめました。
イヤーマフ1つ、耳栓4つ試しています。
聴覚過敏があるけど、大好きなアーティストのライブは行きたいと思っている人ってたぶんいっぱいいますよね。
少しでも同じような方の参考になれば幸いです。
目次
聴覚過敏とは
聴覚過敏とは…
感覚過敏の1つで、普通の人であれば何も感じないような日常生活の中にある音を苦痛に感じる状態のこと。
原因としては、耳からくるもの、脳からくるもの、心理的な側面からくるもの、などがあるとされています。
また、発達障害を持っている方にも聴覚過敏は多いとのことです。
聴覚過敏をはじめとする感覚過敏は、外からはわからず、その人にしかわからないというのがまた辛いところだよね…
私の聴覚過敏
私の聴覚過敏は、耳の機能的なものから来ています。
原因は突発性難聴。
約20年程前ですが、突発性難聴になり、右耳の高音が少し聞こえづらくなりました。
それとともに、耳鳴り、めまい、聴覚過敏の症状も出現。
突発性難聴は繰り返しは起こらないとされていますが、私はその後何回か再発などもし、現在はひどい状態ではないものの、すっきり治らない耳と付き合っているような状況です。
(両耳の耳鳴り、ときどき起こるめまい、軽度の難聴、軽度の聴覚過敏、…で『メニエール病の疑い』というのが現在の診断です)
聴覚過敏と言っても、『どれくらいの音が、どうツライか』、人それぞれ違います。
今現在の私の場合は
日常生活で困ることはほぼないが、特別に大きな音が出る場面・場所はツライ
というレベルです。
特別に大きな音が出る場面・場所…たとえば、カラオケ、音楽系のライブ、パチンコ屋などですかね。
あとは運動会のピストルの音なども(近くで聞くのは)無理です。
発症当初はゲームセンター、居酒屋、赤ちゃんや動物の鳴き声、食器と食器がぶつかる音、花火、ボーリング場などもダメでしたが、今は大丈夫になりました。
(ゲームセンターは今も長時間は無理で、短時間ならOKという感じですが)
また、『どうツライか』ということについてですが、私の場合は、
音が大きくうるさく感じて苦痛
耳鳴りが大きくなり、数時間~数日間辛い
というような感じです。
今の私は、聴覚過敏の中では軽度な方だと思います。
時間の経過とともに、最初の10年くらいは年単位で徐々に良くなっていき、最終的に今の状態で固定しました。
聴覚過敏対策として、事前に試してみたもの
ここからはいよいよ、私が実際にライブに向けて試してみた聴覚過敏対策についてです。
対策グッズとして考えたのは、
ノイズキャンセリングヘッドフォン
イヤーマフ
耳栓
でした。
このうち、ノイズキャセリングヘッドフォンについては
・値段が比較的高い(安くても1万円弱くらいはする)
・『ヘッドフォンで音楽などを聴く際に外の音を遮断する』という機能がメインのものが多く、ライブの聴覚過敏対策としては適さない(と思われる)
ということがわかったので、除外しました。
ですので、実際に購入していろいろ試してみたのは、イヤーマフと耳栓です。
1人でカラオケに行き、購入したイヤーマフや耳栓を装着して、いろいろ実験しました。
通常だとカラオケは無理なのですが、1人で行けば音量を上げたり下げたりできるので大丈夫!
耳へ負担を掛けないように音量を調節しっつ、いろいろ試しました。
ネットで調べたところ、通常のライブなどの際の音の大きさは、90~100dbだそうです。
そして、カラオケだと最大で80~95dbの音量の音量になるとのこと。
でも、実際にカラオケに行って、音の大きさチェックアプリを使って自分で測ってみたところ、最大で75dbくらいまでにしか上がりませんでした…
カラオケだと、ライブ程は音量大きくできないのか…
でも、大きな音が試せる&自分で音量を変えられるというのはカラオケくらいしかないよね…
ということで、実際のライブ程大きな音は出せなかったのですが、カラオケでいろいろな耳栓やイヤーマフを試してみました。
イヤーマフ
聴覚過敏対策として真っ先に上がるアイテム、イヤーマフ
ヘッドフォンのような形をしていて、騒音から耳を守ってくれます。
発達障害があるお子さんの聴覚過敏対策などでも、よく使われるアイテムかと思います。
装着するとものすごく目立つのが難点だけど、耳栓よりも防御力が高そう…
いろいろなものがありますが、私は、Amazonの口コミなどを見てこれを購入しました。
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試した結果ですが、防音効果はありますが、音を全てシャットアウトしてくれる訳ではないのでちょっとだけ聞こえる音がイヤーマフの中で増幅して、逆に辛かったです…
特に低音があまりカットされなくて、低音が耳のそばでずっと鳴り響いていました。
また、低音が強調されるので、ただ音が大きいだけでなく、音楽としてもきれいに聞こえないという難点もありました。
このイヤーマフ、家でも試しにつけてみたりしたのですが、物音や隣の部屋の話声などは聞こえなくなったりはしました。
大音量を軽減するというよりは、そこそこの音量のものを気にならない程度の音に下げるために使うというのが良さそうです。
イヤーマフの性能が悪い訳ではなさそうだけど、ライブ向きではないね…
耳栓
次に試したのは耳栓
4つ試してみました。
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ネットで、「ライブ 聴覚過敏 耳栓」で調べたところ、おすすめとして出てきたので購入してみました。
耳のサイズに合わせて、MとLがセットになっています。
(他にS、M、Lがセットになっているものもあるようでした。)
イヤーフィルターとイヤーチップという部品に分かれていて水洗いできたり、持ち運び用のシルバーのケースがついていたりするなど、高いだけのことはあるなという感じなのですが、結果から言うと、この耳栓は私にはイマイチでした。
・どちらのサイズも私の耳にはあんまりフィットしない…耳が痛くなる…
・(私の扱いが悪いのかもしれないけど)耳から出し入れするための取っ手のような部分がひきちぎれた。
・ただし、音量はそれなりに軽減されている様子。
次にAmazonでこの耳栓を購入しました。
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最初の耳栓よりはお手頃価格で、ライブ用って書いてあるし、口コミ見ても悪くなさそうだし…と思って購入。
これはとても良い感じでした!
・私の耳にフィットする。耳が痛くならない。
・持った感じも1つ目の耳栓より頑丈な感じで、簡単に引きちぎれたりはしなさそう。
・音量もしっかり軽減されている。イヤーマフのように音が変な風に聞こえるということもない。
耳栓②でも良いかなと思いましたが、1個しかないと当日不安だったので、ダイソーで売っている耳栓も試してみました。
それがこちら。
ポリウレタン製の耳栓。
たぶん一番よく見る耳栓ではないかと…
私はこの耳栓は普段から愛用しています。
・長時間つけても耳が痛くならない。(睡眠時につけたりしても大丈夫)
・ある程度の遮音効果もある。
・耳に簡単にフィットする。装着がとてもしやすい。
・値段もかなり安い。(これは3個で110円)
ただ、ライブのような大音量に耐えうるかはどうかは微妙だなと思っていたので、改めてカラオケで試してみました。
カラオケで試してみた結果としては、
・音量は下がるが、耳栓②に比べると遮音効果がやや劣るような気がする
という感じでした。
ダイソーではもう1つ別の耳栓も購入しました。
それがこちら。
エラストマー製の耳栓。
エラストマーというのは初めて聞いた言葉ですが、調べてみたところ、ゴム弾性をもつ素材・材料とのこと。
たしかに触るとゴムっぽい素材です。
耳栓②ともちょっと似てる感じ。
使ってみた感想は
・耳にうまく装着するのが難しい。
・うまく装着できるとかなりのフィット感があるが、しばらくたつと耳が痛くなる。
・遮音効果は高そう。(耳栓②と同じくらいかも)
この耳栓はどうやら私には合わないようであまり長くは試せませんでした。
ただ、このあたりは耳の形次第かもしれないとは思います。
ライブ当日は、Amazonで購入した耳栓②で。
いろいろ試した結果を踏まえて、ライブ当日は、Amazonで購入した耳栓②を使うことにしました。
1個しかないのが不安だったので追加で同じものを2個購入。
さらに念のため、ダイソーで買ったポリウレタン製の耳栓(耳栓③)も持っていきました。
(耳栓②の写真↓)
カラオケではライブ程の音量は出なかったので、ライブ当日は本当に大丈夫かな…と不安だったのですが、耳に大きなダメージを受けることなく、楽しむことができました。
結局、耳栓②のみを使いました。
実はこのライブは5時間にも及ぶ長いライブで、ちょっと特殊なのかな?とも思うのですが…
(厳密に言うと、屋内のアリーナで開催されたフェスでした)
ライブ当日などに起きたこと・感じたこと等を箇条書きにすると、こんな感じです。
・ライブ中に音を苦痛に感じることはなく、かと言って音楽が聞こえないということもなかった。
・ただし、繊細なハモリなどは若干聞こえづらかったよう。(あとで一部テレビ放送があったのですが、その時の音と比べて)
・MCは若干聞こえづらかったので、MC中は耳栓を外していた。
・ステージ、スピーカーからはあまり近くない席。また、スピーカーの直線上からも外れている席だった。
・左耳用と右耳用を付け間違っていた時間があった。その間は遮音性が下がり、若干うるさく感じた。曲の合間に付けなおしたが、その後少し耳が辛い感じがあった。
・当日のライブ後、翌日くらいまでは若干耳鳴りが大きくなったが、辛いという程ではない。(普段から同じようなことはある。)2、3日は念のため音楽などはあまり聞かないようにして耳を休めた。
ライブ中に辛くなってしまった場合は会場から出る覚悟もしていたのですが、そんなことにはならずに楽しめました。
本当に良かった!
耳栓の左右を間違えたのはまずかったですけどね…
左右間違えるとちゃんとフィットしなくて、遮音性も全然変わるんだなと思いました。
(耳栓にもよりますが、私が使用していたのは左右の区別があるタイプのものでした)
あとは、そもそもですが、耳にフィットさせるためには耳栓の入れ方のコツというのもあり、その通りに入れるのも大事だと思います。
Amazonの商品紹介ページにも書いてあるのですが、耳を斜め上に引っ張った状態で装着して…というような内容でした。
耳栓によって装着のコツは異なるようですが、商品紹介ページ等に記載してあったりするので、それをしっかりチェックした方が良いです。
聴覚過敏がある人のライブ対策・まとめ
まとめます。
耳栓、イヤーマフ、ノイズキャンセリングイヤフォンの中だと、個人的には耳栓が一番おすすめ。
耳栓の利点…小さくて目立ちにくい、値段はピンキリだが安くて良いものもある。
自分の耳に合った耳栓を探す必要があるので、ライブ以前に購入し、自分に合うか試しておいた方が良い。
耳栓の装着方法をしっかりチェックし、正しい方法で装着する。
どなたかのお役に立てば幸いです。
読んで頂いてありがとうございました。