突発性難聴体験談。高音難聴、耳鳴り、めまい…再発しつつも落ち着いた、私の場合。

こんにちは。

あやぞぅです。

先日、TVの歌番組にKinKi Kidsが出ているのを見ました。

特にファンという訳ではないのですが、過去の曲も新曲もすごい良くて、ちょっと感動。

彼らはアイドルというよりは、音楽アーティストだなーと改めて思いました。

アイドルアイドルしてた10代の頃も、しっかりリアルタイムで見てた世代ですけどね。

ちなみに、その時に流れてた新曲が、『Topaz LOVE』という曲。

光一君が先に作曲し、剛君が後から作詞をするという形で、2人で作り上げた新曲だそう。

剛君と言えば、2017年の6月に突発性難聴を患い、入院したり、デビュー20周年のイベントに欠席したり、いろいろと大変そうだったな~ということを思い出しました。

私が見たTV番組でも、突発性難聴で治療中の話や現在もまだ本調子ではないことなどについて語っていましたが…

突発性難聴って、なかなか大変な病気なんですよね。

というのも、実は私も経験者だったりするのです。

…という訳で、今日は私の突発性難聴の体験談などについて書いてみたいと思います。

どんな病気でもそうだと思いますが、同じ病気だったとしても、皆が同じ症状、経過をたどることはないと思います。

そういったことを踏まえて、読んで頂ければと思います。

なお、私の体験した突発性難聴について、先に簡単にまとめてしまうと、

・右耳の高音のみの難聴(軽度)

・耳鳴り、めまいあり

・何度も再発した

・現在も耳鳴り、めまいあり。右耳高音のみ中度難聴。ただし日常的には困っていない。

といった感じです。

突発性難聴の症状や経過の一例としてお読み下さい。

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突発性難聴って?

突発性難聴とは、ある日突然耳の聴こえが悪くなる病気です。

読んで字のごとくですね。

簡単にポイントを書いてみると、

・通常片側だけに起こる。

・難聴と同時に、耳鳴り、めまいが起きたり、耳の詰まり感を感じることも多い。

・ストレスや過労、寝不足はっきりとした原因は不明。他に、ウイルス説や血流障害説などもあるが、今の医学でははっきりわかっていない。

・早期治療がポイント。治療が早ければ早いほど治る確率は高くなると言われ、48時間以内という見解もある。(時間については諸説ある。)

・全患者のうち、治る人、治らない人、改善はするが症状が残る人が、それぞれ3分の1ずつくらいに分かれると言われている。

・難聴の度合いは、全く聞こえない重度難聴から聴力検査をしないと気付かないの軽度難聴まで、さまざま。

・主な治療は、内服か点滴。急性期にステロイド剤を使用することがほとんど。入院する場合も。

・低音型の感音性難聴が比較的多い。

・突発性難聴は通常1回限り。繰り返し難聴が起きたり、症状が悪化するものは突発性難聴とは言わない。

こんな感じです。

とりあえず教科書的な情報をまとめて書いてみましたが、実際はこの限りではありません。

私自身が経験者であり、周りにもかかったことがある人が結構いるのでわかるのですが、人によって症状は異なり、罹患後の経過もさまざまです。

そんなことを踏まえつつ、以下からは、私の経験談について書いてみたいと思います。

私が経験した突発性難聴

私が突発性難聴にかかったのは、今から13年前の21歳の時でした。

先ほど、『全患者のうち、治る人、治らない人、改善はするが症状が残る人が、それぞれ3分の1ずつくらいに分かれる』と書きましたが、私の場合は、『改善はするが症状が残る人』に当てはまります。

ちなみに、私は、教科書的な症状にはあまり当てはまらない、わりと特殊なパターンです。

それを踏まえて、お読み頂ければと思います。

突発性難聴発症時のこと

21歳、大学2年生の9月に、突発性難聴を発症しました。

その日は朝からバイトで5時起きだったのですが、起きた瞬間に異変に気付きました。

右耳が聞こえ辛く、耳の中に水が入ってしまったかのような強い閉塞感。

そして、かすかに耳鳴り。

それがその時の症状でした。

一体何が起きたのかわからず不安だし、不快感も強いし…という感じだったのですが、休む訳にもいかないので、とりあえずバイトへ。

朝の6~9時のバイトだったのですが、バイト終了後すぐに近くの耳鼻科に行って診てもらうことにしました。

実はバイトをしている間に、耳の聴こえの悪さも詰まった感じも解消されてたんだけど…

でも、若干の違和感と耳鳴りはあったので、念のため行きました。

病院では、聴力検査と問診をしました。

聴力検査の結果は、右耳の高音(4000Hz)が45dbで、その音域のみ難聴であることが発覚。

ちなみに、問題のない聴力というのは、だいたい0~25dbくらいまでのことで、45dbというのは軽度難聴というレベルです。

聞こえ辛さを感じていなかったのは、高音域のみが聞こえなかったから。

ちなみに、さらに高音の8000Hzは20dbくらいでした。

ギリギリ正常。

突発性難聴と診断され、ステロイドのプレドニンと、ビタミン剤のメチコバール、血流の流れをよくするアデホスコーワという薬を処方され、様子を見ることになりました。

その後の経過としては、

・2日後、めまいが始まる。ふわふわしためまい。

・5日後、再度病院に行って聴力検査すると、聴力は30dbにまで回復。

・同じ頃、左耳にも耳鳴りを感じる。

・ふわふわしためまいは、結局3週間くらいおさまらず。ずっと船の上。

・耳鳴りとめまいと耳の違和感のため、かなり精神的に不安定になる。

・ストロイドは1週間くらい、その他の薬は2、3か月くらい飲んでいたと思う。

という感じです。

トータルで落ち着くまでに、約2か月かかりました。

はっきり言って、その間めちゃくちゃ辛かったです。

めまいがなかなか収まらなかったことと、左耳も変だったことで、かなりナーバスになっちゃって。

突発性難聴について、ネットで調べまくったり、別の病院でも診てもらったり、いろいろなことがありました。

結果的には、

・難聴は完全ではないけど、ほぼ回復。

・耳鳴りは左右とも治らず。ただし、気にならない程度で、夜もしっかり眠れる。

・落ち着いた後も、疲れやストレスを感じると、軽いめまいをしょっちゅう起こすようになる。

・聴覚過敏があり、カラオケやゲームセンターはしんどい。

・冬の寒さに弱く、耳当てが必須になった。(冷えると、めまいが起きたり、耳鳴りがひどくなるので。)

という感じで、症状が固定しました。

聴こえは問題なく、さほど気にならない程度に後遺症が残った という感じです。

しかし、約1年後、再発。

難聴はないものの、軽ーい後遺症が残った私でしたが、落ち着いた後も、それなりに生活には気を付けていたつもりでした。

突発性難聴の原因は、疲れ、ストレス、寝不足などと言われていますが、それらをためないように気を付けていたし、めまいを感じたらすぐに大人しく休むようにもしていました。

ですが、その次の年の夏に、再発してしまいます。

7月の下旬、これから夏本番という頃でした。

やはりまた朝起きて異変を感じるというパターンで、爆音の耳鳴り、数日後に始まるめまい…

耳鼻科での聴力検査では、右耳の4000Hzが35dbでした。

聴力検査では前後10dbくらいは誤差の範囲とも言われるので、難聴かどうかは微妙でしたが…

突発性難聴の定義に、1回限りだというものがありますが、耳鼻科の先生からは再発したととらえて良いと言われました。

その後の経過としては、

ふわふわしためまいが1か月くらい続く。

・メニエール病なんじゃないか?と思い、ドクターショッピングをする。(5か所くらい)でも、メニエール病とは断定されず原因も不明なまま。

・めまいについて、様々な検査をしたが、めまいがあるとは認められないという結果が出る。(耳からくるめまいは起きていない状態だと言われる)

・ドクターショッピングしている間に薬がどんどん代わったせいか、耳鳴りがモーレツに悪化。眠れなくなる。

・精神的にかなり不安定になり、社会生活が困難になりかける。大学もあわや休学…という状況になる。(実際はギリギリのところで、休学はせず)

・心療内科に通うようになる。

・突発性難聴を治す鍼灸院を知り、耳鳴りを治療。鍼灸の力で、なんとか我慢出来るレベルにまで治る。(でも、再発前よりはうるさい)

そんな感じです。

再発した時の方が辛かったですね。

原因がわからないこと、耳鳴りとめまいが日常生活に支障をきたしていたこと、この2つのために精神的にかなり追いつめられてしまった感じです。

ちなみに、耳鳴りは、一番ひどい時は、地下鉄に乗っていてもうるさいレベル。

相当でしょ?

爆音でした。

そりゃノイローゼにもなりますよね…(><)

この時は、なんとか普通の生活が送れるようになるまでに半年くらいかかりました。

落ち着いたと言っても、

・我慢出来るけど再発前よりはひどい耳鳴り

・聴覚過敏がひどく、カラオケ、ゲームセンターはおろか、映画館、居酒屋も無理。障害児と遊ぶバイトも参加不可能に。(子どもの声やピアノの音に耐えられないため)

・ひどいめまいは1か月で落ち着いたものの、軽いめまいは以前より頻繁に起こるようになった。

・かなり疲れやすい。

という感じ。

疲れやすさに関しては、心療内科系の症状だったのかもしれませんが…

ちょうど落ち着いた頃は、ちょうど就活が本格的に始まる頃だったので(当時)疲れやすさを抱えているのはなかなか大変でした。

ちなみに、私が通った鍼灸院は、東京の新橋にある一掌堂治療院というところです。

一掌堂治療院HP

突発性難聴の治療実績がかなりある鍼灸院で、院長先生はじめ鍼灸師さんの対応が素晴らしい、良い鍼灸院なので、オススメです。

ちなみに、10年以上経つ今も数か月に1回通っています。

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小さい再発を繰り返しつつ、弱い耳とうまく付き合ってきた10数年&現在の状況。

再発から半年後に症状が落ち着いた私ですが、その後も小さい再発を繰り返しながら、めまい、耳鳴り、ごくごく軽い難聴と付き合いつつ、今に至ります。

私の場合は、特に夏悪化することが多く、発症後数年間は夏になるたびに、耳鳴りやめまいに悩まされる…という状況が続いていました。

働くようになってからは、夏以外でも、忙しい時やストレスが強い時などに再発することもありましたね。

再発は主にめまいがひどくなるものが多く、その後も、大きな病院で再度めまいの検査をしたり、脳に何かあるといけないからとMRIを取ったり、頭痛からきているかもしれないからと抗うつ剤でもある強い薬を飲んだり…いろいろやりました。

結果、はっきりとした原因はわかっていないですけど。

とはいえ、年々落ち着いてきた感じはあります。

再発もここ数年は回数が減りましたし、聴覚過敏は年単位で少しずつ良くなりましたし。

13年経った今の状態をまとめると、

・耳鳴りは常にあるけど、もう慣れた。

・めまいも軽いものはしょっちゅう。ふらふらしているのが普通。でも、だいぶ慣れた。

・難聴はちょっと進んでしまって、右耳の4000Hzは65dbくらい。8000Hzも40dbくらい。でも、左耳は正常だし、あまり困らないので、気にしないことにした。

・聴覚過敏は、カラオケは×、居酒屋は〇、映画館とゲームセンターは△(耳栓すればOK)なレベルに落ち着いた。

・耳を冷やしたり、大きな音を聞いたりしないよう、最大限の注意を払って生活している。

・疲れやストレスを溜めないように、寝不足にならないように、常に心掛けている。

・耳に異変を感じたら、すぐに耳鼻科へ。薬は飲んでいない時期も常備しておいて、いざという時はすぐ飲む。(血流の流れを良くする、アデホスのみ)

という感じです。

耳の不調とうまく付き合いつつ、再発を起こさないよう心がけて生活している

そんな感じですかね。

まとめ

以上、私の突発性難聴の経験談でした。

教科書的な症状や経過とはだいぶ違いますが、参考になる人もいるのではないかと思って書いてみました。

最後に…

もし耳に異変を感じたら、出来るだけ早く病院に行くことを強くお勧めします。

そのままにしておいて時間が経つと、悪いまま固定してしまうから。

忙しい人も多いとは思うのですが、一番大事なのは自分のカラダ。

自分を大事にする選択をして欲しいと思います。

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難聴や耳鳴りに悩む人には是非読んで欲しい本、『淋しいのはアンタだけじゃない』の感想を書いた記事もあります。

『淋しいのはアンタだけじゃない』感想~聴覚障害・耳鳴りの実態がわかる漫画~

難聴もそうですが、何より耳鳴りに悩む人には是非読んで欲しい漫画なので、よろしければこちらもどうぞ。

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