「退職します!」宣言するも撤回すること3回!?私の退職未遂を振り返ってみた(3)

こんにちわ。

あやぞぅです。

先日書いた2つの記事

「退職します!」宣言するも撤回すること3回!?私の退職未遂を振り返ってみた(1)

「退職します!」宣言するも撤回すること3回!?私の退職未遂を振り返ってみた(2)

の続きです。

あきれることに、3回も退職未遂騒動(退職するって言ったけど結局退職しない)を起こしている私。

今回はその3回目の退職未遂のことについて書きたいと思います。

では、どうぞ~

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異動したものの、新しい仕事にも新しい人間関係にもなじめない…

2回目の退職未遂(8年目の2月頃)の直後の4月に、私は異動になりました。

この記事(「退職します!」宣言するも撤回すること3回!?私の退職未遂を振り返ってみた(2))にも書きましたが、前々からの私の予想通り、育休明けの人が異動してきて、一番長くその支店にいた私が代わりに出されることになったのです。

異動自体は予想していたことだったので、仕方がないと思ったのですが、問題はその異動先。

今までの8年間とは異なる地区の支店に異動になってしまったのです。

とはいえ、同じ会社の支店ではあるので、特に問題はないかなーと思っていたのですが…

これが甘かった。

職場の雰囲気も仕事のやり方も、今までとはかなり違い、私は慣れるのに非常に苦労することになるのです。

仕事自体は全く違うことをやるという訳ではありませんでした。

半分は一緒で、残りの半分はやったことがない仕事をやるという感じ。

だったのですが…

やったことがある業務も自力でやるとやり方が違うと言われ、結局、やったことがあるものもないものも、ほぼ全てを周りの人に教えてもらいながらこなす、という日々になりました。

8年も仕事をしてたはずなのに、私は何をやっているんだろう…

忙しそうな周りの人の手を止めて、いちいち教えてもらって、申し訳ない…

感覚としては、異動した途端、『何も出来ない人』になってしまったような気持ちでした。

そして、また、同じ職場には私のように地区を超えて異動してきている人が全くいなかったことも、辛い気持ちになる要因でした。

でも、それだけだったら、たぶんそれほど追いつめられることはなかったと思います。

それ以上にキツイな~と思ったのは、職場の雰囲気でした。

と言っても別に、毎日怒鳴り声が聞こえるとか、人間関係がギスギスしていたとか、殺伐とした雰囲気だったとか、そういったことはありませんでした。

勿論、誰かに嫌がらせをされたとか、無視されたとか、パワハラを受けたとか、そういったことも全くありませんでした。

なんというか、どこか排他的で、ドライで、周りの人に無関心な雰囲気のある職場だったのです。

それでいて、昔からいる人同士は仲が良く、そのあたりのコミュニティーはしっかり作られていたので、あとから入ってきた私にとっては非常に居心地の悪い雰囲気でした。

朝のロッカーで話しかけてもなんとなく話が続かない、お昼の休憩の時もみんな無言でスマホを見ながら食べている、話していても興味ないんだろうなぁ~という印象…

そんなことにダメージを受ける日々でした。

それまでの私がいた職場の雰囲気が良かっただけに、その落差もあったかもしれません。

また、私自身は新しく入ってきた人がいたら積極的に声をかけるタイプだったので、自分の感覚と違い過ぎるということもあったかもしれません。

仕事の面でも人間関係の面でも、自分が当たり前と思ってきたことが通用しなくなったという感じでした。

ストレスから体調不良も引き起こし、異動早々辞めたくなる。

そして、そんな状況で働くうちに、持病が悪化し、体調不良を引き起こすようになりました。

たしか異動の2週間後くらいからだったと思います。

毎日のように仕事中めまいがするようになりました。

出勤出来ない程ひどいものではなかったのですが、毎日ふわふわと揺れる船の上にいるようで、辛いのです。

また心を許せる人がおらず、誰にも言えないというのも辛かったです。

仕事が出来ないほどであれば言ったでしょうが、なんとか仕事は出来る程度だったので、一人孤独にめまいに耐えながら仕事をしていました。

ただ、もともとの持病だったので、原因はわかっていました。

ストレスです。

それ以前も、ストレスがかかると必ずと言っていいほどめまいが出ていたので、この時も仕事でのストレスが原因だなと確信しました。

そして、やっぱり前の支店にいた時に退職しておけば良かった、今からでも辞めたい…と思うようになるのです。

めまいに耐えつつ、改めて退職したい理由について考えた。

めまいを我慢しつつ働きながら、自分が退職したいと思っている理由について改めて考えてみました。

①めまいがひどくて、働くのが辛い。

②今後働くなら役職に就くのが必須だが、自信がない。

③会社員というもの自体、合っていない。定年まで会社員でいるのは自分の望む生き方じゃない。

④転職を考えるなら少しでも早い方が良いので、勤続9年目というこのタイミングで辞めたい。

⑤今後続けるなら避けては通れない営業の仕事に向いていないし、やりたくない。

こんな感じでした。

退職未遂3回目のこの時は、①の理由が圧倒的に大きかったです。

ただ、②の理由も以前よりは強く感じていました。

というのも、私が異動したその3つ目の支店には、私よりも年下の役職者が2人もいたのです。

それも同じ課で、直属の上司という立場でした。

2人とも良い人でしたが、互いにやりづらさは感じていたと思います。

異動したことで仕事に自信を無くしていたこともあり、また2人の仕事ぶりがとてもしっかりしていたということもあり、『何年も働いているのに役職者になれない自分』に落ち込む気持ちでいっぱいになることが多々あったのでした。

9年目でこんな気持ちになるのに、私はこれからどうするんだろう…

もっともっと年次が進めばもっと居づらくなる…

そんなことを思っていました。

また⑤とも関係ありますが、そもそも営業が出来ないまま役職者に上がることも出来ないなと思っていました。

3つ目の支店も営業について厳しく言われることはあまりなかったので、それは幸いだったのですが、成果はともかく営業自体はやらなければいけない環境だったので、根本的には何も変わらないよなーと思っていました。

意を決して、直属の上司に声をかけたら…思いのほか真剣に話を聞いて頂いた。

退職理由について、いろんなことを書きましたし、その当時もいろいろなことを複合的に考えてはいたつもりでしたが、今思うと、めまいのせいで判断力が著しく低下していたような気がします。

異動して早々耐えられないと思った私は、5月の中頃に支店長との定期的な面談が開かれることを知り、そのタイミングで6月末で退職したいということを支店長に伝えようと決めました。

異動してきてすぐに、それもあと1か月半ほどしかないのに退職が認められるのか?など、冷静に考えれば、もう少し落ち着いてから申し出る方が良いということがわかると思うのですが…

毎日めまいで辛かった私は、とにかく退職したい!支店長に言うしかない!ということしか考えられなくなりました。

そのためには、まずは面談の前日までに、直属の上司に話をしなければなりません。

という訳で、そろそろ面談があるなと思われる頃に、直属の上司(課長)に声をかけました。

朝一番に、課長の席まで行き、「お話したいことがあるので、今日お時間頂けませんか?」と申し出ました。

それはそれは、ものすごく緊張しました。

その時点で、異動してきてまだ1か月半ということもあり、課長とあまり話をしたことがなく、どんな人なのかということがよくわかっていなかったから、ということもありました。(相手もそうだと思いますが)

課長は了承してくれて、その場では深く聞くことはありませんでした。

そして、その日の夕方。

私は会議室で課長と2人、話をすることになりました。

その時、退職したい理由としては、①についてだけ話しました。

とにかく、毎日めまいで辛いので辞めたい、と。

実際その時はそれが一番大きかったのですが。

その時まであまり話したことがなかった課長は、とても優しく親身になって話を聞いてくれました。

私の持病の話についてもよく話を聞いてくれて、「頑張らなくていいから。」「もしどうしても辛い時は休んでも大丈夫だから。」と言って下さいました。

また、ご自身の話もしてくれました。

育休もとらず、実家にも頼らず、2人の子どもを育てながら働いてきた話。

聞いてる私はただすごいなーと思うばかりでしたが、

「大変なことがあっても意外となんとかなるもんだから。体調も落ち着いたら良くなるかもしれないし、ここで辞めたらもったいないよ。」というようなことを言ってくれて、辞めない方が良いと引き留めてくれました。

正直、この時の私は、一瞬、退職云々がどうでも良くなりました。

課長に話を聞いてもらって体調不良を理解してもらえたことで、かなりホッとしてしまっていたのです。

結局辛さの一番の原因はめまいそのものよりも、ドライで排他的な人間関係の中、体調が悪くても誰にも言えない…ということだったのかもしれないと思いました。

でも、そう思う反面、ここまで話を進めたんだし、やっぱり退職したいという思いもありました。

それに、この時点で、退職したいと言うのは3回目です。

もう何年も何年も辞めたいと思っているのは紛れもない事実で、②~⑤の理由もあるのです。

これはこのタイミングで辞めるべきだ!そう思いました。

課長は、「辞めないで欲しいけど、とりあえず支店長には話をしておく。もう1回よく考えて、今度の面談の時に話をしてみて。」というようなことを言ってくれて、その日の話は終わりました。

課長には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

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そして、支店長との面談。「適当でいいから」と言いつつ、「代わりの人材いないから」とも言われる。

そして、課長に話した翌日に、支店長との面談がありました。

この時もやはり①の理由のみを話しました。

私は知らなかったのですが、支店長は非常にユニークなことで有名な人でした。

ユニークというか、変わっているというか…

実際話したらすごかったです。

私の話を聞くというよりは、自分の話が止まらなくなる感じで。

2時間くらい面談したのですが、大半は支店長の昔話でした。

半沢直樹的な話も多くて、意外と面白かったですが(笑)

(若い時上司に罪なすりつけられて…みたいな。)

そんな話の合間に言われたのは、

「異動したばかりなら不調が出るのは良くあることだ。そのうちまたよくなるだろうし、それまでは適当にやってくれればいいから~ 頑張らなくていいし、辛かったら休んでいいから~」というようなことでした。

「仕事なんて多少ミスしてもいいし、営業なんかやらなくていいから。」とも。

その職場のトップに、そんなことをあまりにもはっきり言われて、正直面食らいました。

私は体調が悪くて…という話しかしなかったと思うのですが、新しい環境や仕事になじめなく体調を崩していることはわかっていたようでした。

そして、「別に役職者になんかならなくても、適当に働いて楽してお金もらってればいいんだよ。」というようなことも言っていました。

今考えると、役職者になるならないで悩んでることまで、わかっているようでした。

変わった人でしたが、どこへ行っても業績を上げてしまうデキる人だとあとから知りました。

だから、なんとなく私が考えていることもわかっていたのかもしれません。

ただ、優しい言葉をかけられる一方で、「辞められたら、代わりの人は来ないよ。この支店の人みんな大変な思いすると思うけど、それでもいいの?」と半分脅しをかけるようなことも言われました。

それは、実際本当のことだったと思いますが、そう言われたらそれでも辞めるって言いづらいな…と思いました。

そして、その場は半分言いくるめられたような形になりました。

でも、一応もう1日だけ考えるように言われました。

1日だけだったのは、6月に辞めるとしたら、その日までもう時間があまりなかったからです。

そこまで言われたら、それでも辞めるなんて言えない… 結局、退職を撤回することに。

夕方から始まった面談は2時間もかかったので、その日は帰るのがいつもより遅くなりました。

2時間支店長の話を聞き続け、最後には言いくるめられて終わった面談。

終わった後は、緊張と疲れで、めまいがひどくなっていました。

1日考えろって言われたけど、これはどう考えても辞められない。

もう今辞めるのは絶対に無理だなと絶望的な気持ちでした。

そして、当然のように、翌日支店長との面談の中で、退職はしないことに決めたと伝えることになるのです。

3回目の退職未遂から学んだこと。退職するにはタイミングが大事。

今回すごく長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?

この件で私が学んだことは、

・退職するにはタイミングが大事。(異動直後に辞める、辞めるまであまり時間がない→×)

・体調不良だけを理由に辞めるのは、難しい。

・体調不良が続いている時は判断力が鈍っているので、そういう時に退職を切り出しても失敗に終わる。

・人手不足を理由に引き留められることがある。どうしても辞めたいなら、会社に迷惑かける覚悟がないとダメ。

ということでした。

体調不良だけを理由に辞めるのは難しいということについては、勿論、どんな不調かにもよるとは思います。

私の場合は、辛いけど出勤出来る、薬を飲むだけでそれ以外に特別な治療がいるものではない、というモノだったことも理由ではあると思います。

ただ基本的には、精神的なものでも身体的なものでも、辞めるよりも先に『休む』という選択肢が出てくるのが普通だと思います。

今冷静に考えたらそうなのですが、当時は判断力が低下していたと、本当に今改めて考えてみてもそう思います。

ちなみに、後日談ですが、その後は、だましだまし働いているうちに、徐々にめまいが良くなっていきました。

今考えると、あの時、課長が理解して下さったことが良くなった原因の1つだったのではないかと思います。

それくらい、課長と話したあとから気持ちが楽になっていきました。

また、時間の経過とともに、仕事や職場の雰囲気にも少しずつ慣れていき、楽しくなるとまではいきませんでしたが、なんとか普通に、苦痛なく働けるようになっていきました。

以上、私の退職未遂体験談でした。

お付き合いありがとうございました。

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