金融機関で働いていた私が金融用語や投資用語から学んだ人生の教訓、5選。

★雑記
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こんにちは。

あやぞぅです。

 

このブログに何回か書いていますが、私は新卒で入った会社で10年半働いていました。

その会社は金融機関。

金融機関の店舗内で、金融商品を売る内勤営業の仕事などをやっていました。

(営業専門ではなく、事務もやってたけど)

 

金融商品とは、いわゆる資産運用のための商品。リスクのある商品。

それを販売するためには、当然、金融関係の知識が必要でした。

金融の仕組み、金融商品の知識、市況、投資用語…etc

 

金融商品を販売する上で必要なことは最低限は勉強していましたが…

今だから言えるけど、正直、あまり興味が持てない分野だなーと常々思っていました(笑)

 

とはいえ、勉強してて面白いなーと思うことも実はありました。

それは、金融の仕組みって人生にも共通してるんじゃない?と思ったから。

 

投資をする上での考え方を表した格言、金融商品を販売する上での決まり、相場の動き方の規則性…

そういうものを勉強する中で、これって人生にも言えることだよね?と思うことが多々あったんですよね。

 

…という訳で、今回のテーマは、金融用語や投資用語から学んだ人生の教訓について。

金融について勉強する中で、私がいろいろ考えていたことを書いてみたいと思います。

では、どうぞ~。

 

 

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『卵は1つのカゴに盛るな』⇒最大のリスクヘッジはいろいろやってみること。

卵は1つのカゴに盛るな とは…

 

卵を1つのカゴに盛っておくとカゴが下に落ちたら全部割れてしまう。

でも、何個かのカゴに分けて盛っておけば1つのカゴが下に落ちても全部は割れずに済む。

だから卵は分けて盛っておけ。

 

分散投資しましょう ということを表した言葉です。

これ、金融関係の言葉の中では一番好きな言葉。

一番最初に聞いたのは社会人1年目くらいだった気がしますが、その通りだなと思って、かなり印象に残っていた言葉でした。

 

卵を1つのカゴに盛る危険性…

これ、人生においても同じだと思います。

 

人生において1つのことに力を注ぎ、それを成し遂げるというのは確かに素晴らしいことですが、1つだけしかやっていないというのはそれはそれでリスクでもあるんじゃないかなということです。

プロのアスリートなど一部例外はあるかもしれませんが、基本的には1つのことに固執するよりもいろいろなことをやった方が絶対良いと思われます。

(いや、プロのアスリートなどでも、人生という長いスパンで見たら1つのことしかやらないってことはないかなとも思いますが)

 

これ、長時間労働を強いられてる人なんかにも言えるんじゃないでしょうか?

ブラック企業で長時間働いて、家には寝に帰るだけ。

休みの日も疲れてしまって何もやる気がおきない。

自分の好きなことする時間も家族と過ごす時間もあまり取れない。

人生の大半が会社での仕事。

これはまさに時間という大事な卵を1つのカゴに盛ってしまっている状態ですよね。

なんてリスキーな。

 

また、最近は、お笑い芸人さんを見ていても『卵は1つのカゴに盛るな』を思い出します。

本業のお笑い以外の何かで成功している芸人さんって結構多いですよね。

漫画書いたり、小説書いたり、絵書いたり、料理を極めたり、YouTubeにUPした動画が人気になったり、飲食店経営したり…

いろんな例がありますが、これも本業のお笑いだけをやるのではなく、いろいろやったおかげなんだろうな~と思うのです。

 

ちなみに、ジャニーズに関しても同じこと思ってます(笑)

そのことについては過去記事もありますので、よろしければこちらもどうぞ。

ジャニーズアイドルの『異分野参入戦略』は、今後の日本人が取り入れるべき働き方。

 

 

…と、ここまで読むと、要は本業以外に副業やれってこと?みたいな話になってますが、そういうことではなく。

本業・副業云々の話だけではなく、1つのことに固執せず、とにかくいろいろやってみた方が良いっていうこと。

お金になるとかならないとか、そういうことが全く関係なくても、いろいろやってみた方が良いと思うのです。

それが後々意図しないところで役立ったりするんんじゃないかと思います。

 

『逆張り』⇒世間のトレンドや動向とは逆のことを敢えてやる!

逆張り とは…市況のトレンドとは逆方向へ取引を行うこと。

株式市場などにおいては、通常『安いから買う』『高いから売る』という動きを皆取るものですが、敢えてそれとは逆に、『安いのに売る』『高いのに買う』という動きを取ることなどを指します。

(ちなみに、トレンド通りに動くことは『順張り』と言います)

 

『順張り』『逆張り』、これらはかなりメジャーな投資用語の1つだと思います。

 

私は金融商品を売っていて、なんとなくずっと思っていたことなのですが、

・既に人気があってものすごく売れている金融商品を新たに買う

・これから値上がりすると話題になっている通貨で運用している金融商品を買う

などというのは、みんながやっているから間違いないように見えて、意外と危険なことも多いです。

つまり、『順張り』(=トレンドに従った動き)が損失を引き起こすことも往々にしてあるということ。

 

勿論、投資は微妙なタイミングでリターンがかなり変わってしまうと思うので、一概には言えない部分もありますけどね。

(既に人気の銘柄を買ってもっと上がることもあるし、上がる上がると言われていた通貨が本当に値上がりすることもあります)

 

で、それを踏まえつつ、ここで言いたいのは、『順張りはダメ』『逆張りこそ正しい』ということではありません。

みんながやってるから、みんながそうだと言っているから、何も考えずに同じことをやるのは意外と危険!ということ。

自分の頭で考えた上でやるなら、別に『順張り』でも『逆張り』でもどっちでも良いと思います。

実際どっちが良かったかっていうのも、ケースバイケースな訳だし。

でも、あんまり深く考えず、世間のトレンドに流された行動をとる(=『順張り』)と意外と損しちゃうこともあるよなっていうこと。

 

そして、これは人生にも通ずることだよな~と思うのです。

 

世間一般のトレンドに従って行動しても利益が得られるとは限らないのです。

また、世間一般で言われている『こうすべき』『こういう風に生きたら幸せ』に言われている通りに生きても、絶対に幸せになれるとは限らないのです。

 

本当にそれでいいのか?自分の頭で考えることが大事なのかなと。

そして、自分の頭で考える時に、『逆張り』という視点を思い出すことも大事なのかな、と。

(世間の動向と違うことをやるっていう視点自体、抜け落ちてしまいがちだと思うので)

 

『自己責任原則』⇒全て自分で決めたことだと意識した上で行動することが大事。

 

『自己責任原則』とは、金融商品販売法(正式名称は『金融商品の販売等に関する法律』)の中で謳われているもの。

Wikipediaによると…

金融商品取引において損失を被ったとしても、投資家が自らのリスク判断でその取引を行った限りは、その損失を自ら負担するという原則をいう。

(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/自己責任原則

 

リスクのある金融商品を購入する場合、たとえ損失が生じたとしても、投資した人に責任がある。

投資家はそれを理解した上で、金融商品を購入しなければならない。

ということですね。

 

ま、これ、当たり前と言えば当たり前なのですが。

金融商品を販売する立場としては、商品のリスクを理解してもらうと同時に、この自己責任原則についてもちゃんと理解してもらった上で商品を買ってもらうことが絶対だと言われていました。

(なお、金融商品販売法の中で、逆に販売者には、『重要事項の説明義務』などが課せられています。)

 

で、この『自己責任原則』を人生に当てはめると…

うまく行かないことがあったら、それはその人の責任。

その人の行動が悪かったり、努力が足りなかったりしたせいなのだから、その境遇を甘んじて受け入れろ。

…という話になりそうですが、ここで得られる教訓はそういうことではありません。

(というか、『貧困に陥るのは自己責任』などといった考えに代表される、いわゆる自己責任論に関して私は否定派です。)

 

『自己責任原則』の一番大事な部分って、

・どうするか、全部自分で決めて行動すること

・行動の結果が出た時、『これは全部自分で決めたことだ』としっかり認識すること

の2つだと思うのです。

 

人生にしろ、投資にしろ、いろいろな情報が入ってきます。

でも、いろんな情報を元に、行動を選択しているのは自分なんですよね。

だから、

『営業の人から勧めてきたから商品買ったのに…』

『親が勧めるから、大企業に入ったのに…』

『結婚・出産しないと世間体が悪いから、結婚も出産もしたのに…』

なんていうのはナシな訳です。

 

人から何を勧められたとしても、世間のトレンドがどうであっても、どんな情報が入ってきたとしても、

全部自分で決めること。

最終的に決めたのは自分だということをちゃんと認識しておくこと。

この2つが人生においてもすごく重要なことなんじゃないかなと思います。

 

 

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『投資しないリスク』⇒行動しないことにもリスクは存在する。

『投資しないリスク』

これは別に金融用語や投資用語ではないですが、リスクのある投資をすることをどう捉えるか?という話をする際に出てくる考え方です。

 

リスクがある商品を買うのは嫌だ!というお客様を相手にする際に、よくこんな話をしていました。

 

お客さん

リスクのある金融商品なんて買わないよ。

元本保証してくれるものじゃないと、安心出来ないからね。

あやぞぅ

そうですよね~。確かに、投資ってリスクがあるから怖いですよね。

でも、『投資しないリスク』という考え方があるの、ご存知ですか?

お客さん

え!?どういうこと?

あやぞぅ

金融商品は確かにリスクがありますが、だからと言って、元本保証してくれる預貯金などに資産を全部入れておくのもそれはそれでリスクがあるっていうことです。

お客さん

えー、預貯金なら安心なんじゃないの?

あやぞぅ

そうですね、確かに金額が目減りするということはないかもしれません。

でも、物価が上昇し、インフレになってしまうと、相対的にお金の価値が下がってしまうリスクがあります。

例えば、100円で買えるジュースが物価上昇とインフレの影響で200円出さないと買えなくなったら、生きていくのに必要なお金は倍かかってしまうことになりますよね。

それって結構不安ですよね。

お客さん

確かにね~

あやぞぅ

預貯金だけで持っていれば目減りすることがなくて安心と思いがちですが、お金の価値が目減りするリスクへの対策が出来ていないという点では、投資をしないことにもリスクがあるということなんですよ。

お客さん

なるほどね。そう考えると、ちょっとは投資をやってみるのも良いのかもしれないね~。

 

…こんな感じです。

我ながら説明下手でお恥ずかしい(笑)

そして、普通はこんなにうまくはいかないですけどね~…

こんな感じの話してたということでご了承下さい。

 

で、この話、要するに何が言いたいかと言うと、

投資してもリスクがある

投資しなくても実はリスクがある

ということです。

 

投資する方のリスクばっかりに気を取られてしまいますが、じゃあ投資しなかったらノーリスクなのかというとそうじゃないということですね。

 

この考え方も、まさに人生に通ずるものがあるなーと思います。

 

人はちょっと思い切った行動をする時、そのリスクについて考えると思います。

こんなことしたらこんなリスクがある、あんなリスクもある…と。

でも、実はそのリスクある行動をしなかったとしても、ノーリスクっていう訳じゃないんですよね。

リスクを伴う行動を取らない場合にも、それをやらなかった時のリスクがちゃんと存在する。

 

たとえば、会社辞める・辞めないという話を例にして考えてみます。

会社を辞めて長年の夢だったラーメン屋さんを始めようと考えている人がいるとします。

会社を辞めてラーメン屋さんを始めた場合、収入が不安定になるリスク、事業がうまくいかず借金を抱えるリスク、従業員がうまく集まらず激務になるリスク、やってみたらラーメン屋経営は向いてないと感じるかもしれないリスクなど、いろいろあります。

でも、じゃあ夢を諦めて定年まで今いる会社に勤めていたらノーリスクかと言えば、そうではありません。

会社の業績が悪くなって収入が減るリスク、リストラされるリスク、労働時間が長くなって身体を壊すリスク、自分が希望しない仕事をやらされるリスクなど、こちらの場合もやはりいろいろなリスクがあるのです。

 

結局どっちもリスクあるんですよね。

勿論、一般的に考えてどっちの方がリスクが高いかという違いはありますが。

 

また、この『行動しない時のリスク』は、自分は全く変化していないつもりでも、知らぬ間に周囲が変化してしまっていて生じることが多い、ということも大事な視点ではないかと思います。

(インフレと物価上昇でお金の価値が下がる、ずっと同じ会社に勤めてるのに会社の業績が悪くなって労働環境が悪くなる、などといったケースは、まさにその例です。)

 

【番外編】どんなに知識や見識がある人でも、未来を確実に予想することは出来ない。

最後に番外編。

金融用語や投資用語とは全く関係ありませんが、金融商品を売っていて、つくづく思ったこと。

 

それは、

どんなに知識や見識がある人でも、未来を確実に予想することは出来ない

ということ。

 

金融商品を売る上では、市況がこれからどれからどうなるか?相場は上がるの?下がるの?という未来の話をすることが数多くあって、メディアや金融関係に精通した人の見解をいつも参考にしていたのですが、

新聞、テレビなどのメディアであれ、

有名な金融アナリストであれ、

職場で営業現場に同席してくれるアドバイザーであれ(←金融関係の知識と経験が豊富な人)、

確実なことはわからないんだなーというのが一番の実感だったんです。

 

要は、そういった金融に精通した人やメディアによる未来予想も結構ハズれるということに気付いてしまったということ。

でも、それって未来予想を出してる側が悪いとか落ち度があるとかそういう話ではなくて。

そういうもんなんだろうなって思ったんですよね。

 

すごく深い知識や見識がある人が、ものすごく真剣に未来のことを考えたとしても、確実なことはわからない。

それが普通なんだと思います。

 

そしてそれは、金融市場においてもそうですが、人生においても同じなんじゃないかなとも思うのです。

その世界の権威が言う『未来はきっとこうなる』という未来予測だって当たるとは限らないと思うのです。

だから、それを参考にはしても鵜呑みにはしないで、自分の頭で考えて行動していく必要があるのではないかと思います。

 

まとめ

以上、金融用語や投資用語から学んだ人生の教訓についてでした。

ちょっとこじつけ?なものもあるけど、まぁいいや(笑)

 

全部書き終わって気付きましたが、ここにある教訓は、自分の頭で考えることが何より重要だ、ということを言ってるものばかりだなーと思います。

情報を取り入れることや誰かにアドバイスしてもらうことも確かに大事ですが、それを踏まえて、自分の頭でしっかり考えて決めること、これが一番大事なんだと改めて思いました。

 

読んで頂いてありがとうございました。

 

 

 

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コメント

  1. shiryouu より:

    初めてコメントさせていただきます。
    自分は今、投資の勉強をしているのですが、
    今回の記事は今後、投資をしていく上で、
    大変、参考になりました。
    ありがとうございます。

    • あやぞぅ より:

      shiryouuさん>
      コメントありがとうございます。
      投資の勉強をされているんですね!
      投資を考える上でもお役に立てたなら幸いです^^

  2. あやぞぅさん、お早うございます。
    今回のブログで公開された金融用語や投資用語は他の業界の仕事でも同じ事が言えると思います。
    自分は仮想通貨を持っています。今から1か月以上前に仮想通貨や投資のセミナーを受けた時、「相場が『安いのに売る』『高いのに買う』」事も時には必要な事もあると主張する専門知識のある方から聞いた記憶があります。
    株式とは形は違いますが変動相場としては共通しているので逆張りをするには毎日のように相場の変動はチェックしなければできない事なので順張りと逆張りはどちらかが正しくてどちらかが間違っているとは言い切れないところがあると思います。
    「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉はわかる気がします。
    自分は派遣で酒蔵にお世話になっているのですがお酒を詰めた瓶にラベルを貼ろうと机の上に瓶を何本も置いた時、何かの拍子で瓶が割れて中身がこぼれた後の事を考えると煩わしくなるという事で本当にその通りだと思いますね。
    改めて情報公開有難うございます。

    • あやぞぅ より:

      しゃんしゃんさん>
      コメントありがとうございます。
      しゃんしゃんさんさんは、仮装通貨持ってるんですね!
      私は興味あるな~と思いつつ、手を出しそびれて今に至ります(笑)
      仮想通貨でも逆張りの考え方で投資をすることがあるんですね。
      どっちの考え方が良いというのはないと思いますが、順張りしか出来ないと大きく儲けることが出来ないのかもしれないという気がします。
      卵は一つのカゴに盛るなという考え方は、日常でも役立つ考え方ですよね。
      リスク分散、投資に限らず、大事ですよね。

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